ずっと真夜中でいいのに を書く | なななのなのブログ

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最近、注目してます。

シンガーソングライターのようでソロアーティストではない集団。MVに一切顔出ししない芸能人要素ゼロでYou Tubeで億再生達成する、そんな特異なミュージシャンです。


Spotifyで、『あいつら全員同窓会』を聴いたのをきっかけに、聴き始めます。楽曲のできの良さと、タイトルが私には意味不明過ぎて、引き込まれてしまいました。

ゲス極、星野源、椎名林檎が混ざった感じです。

演奏は技巧派でピアノとベースの強めのバンドアンサンブルに、詰め込み過ぎの歌詞を早口に歌う、このあたり川谷絵音方式。

コードワークとストリングのアレンジに星野源み感じたり、ロックもR&B、ヒップホップも同列に取り込んで最終Jpop仕立てのメロディは、椎名林檎風味に思います。


ボーカルの、ACAね、が、シンガーソングライターとして、ソロアーティストなのではなく、何が『ずっと真夜中でいいのに』なのか、というところが気になるのです。

このあたりが、このプロジェクトの面白さだなと思うのです。

作詞作曲はACAね名義で、アレンジャー100回嘔吐さん、ライブのバンドメンバー、個々のスキルと個性が、ギター一本で歌う昔ながらのソングライターの曲に精彩を与えている。そこに、MVも一貫したイメージでアニメのみで製作している様子で、楽曲だけでなく、MVまでが作品、という様相。


BlurのデーモンがGorillazを始めたときに、何でアニメキャラ?何で顔出ししないの?とか思った記憶があるんですが、デーモンの場合は、俺=ブリットポップ&90sのブラー、のパブリックイメージを消して、黒人ミュージシャンと交わりつつヒップホップ興隆のシーンに溶け込んでいったカタチだった訳です。アートワークとビジュアルも込みの一貫したプロジェクトとしてのアーティストになった、これは結構、斬新でした。


一時代を作ったアイコニックなミュージシャンの新世代対応としてのGorillaz、とはコンテキストが違いますが、ズトマヨはこのスタイルだなと昔ながらの音楽フリークの私はそう解釈して見つめていました。

が、従来のミュージシャンが切っても切れないアイドル・芸能界的要素が皆無で、アニメ・ゲームの世界観で統一しているあたり、実写化されたボカロPというか、オタク文化発祥というのが正解みたいです。

そこからバンバン1000万再生、1億再生超えの作品が出るあたりに、革命的だな、素敵やなと。

だいたいルックスが良くて、かつ制作能力優れたオールマイティ才色兼備アーティスト、全部持ってる奴が全部持ってく、そういう世界が絶対なところを、全部持ってないけど特技のある人たちの集団が数字を取りまくってる事実が面白いなと。

顔出ししないアーティストなので、過去の写真らしきものがネットに上がってたり、楽曲の良さ以外のハマり要素が魅力でもあります。


SpotifyとYou Tubeですぐに殆どの曲が聴けるところが、手軽でありがたいです。

ディスクを売ることで成立した旧音楽業界の構造と違って、配信でマネタイズされて成立しているのでしょうか。



CU later





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