こんにちは。
とっくのとうに千秋楽を迎えておりますが、
下書きしたまま放置していたブログをアップさせて頂きたいと思います。。
時差が酷いですがお許しを

雪組公演 『凱旋門 / Gato Bonito!!』
凱旋門は 初見の時から好きな部類の作品だと気に入っておりましたが、
お洒落で情緒的な音楽、詩的な台詞、そして観客に考えさせてくれる余白があるところが好きです。
同じような感覚では、「グランドホテル」を思い出していました。
観る度に気づかされ、様々な思いが浮かんでくるのが面白くて。
演じる側も回を重ねる毎に深まっていき、毎回違うものを観ているような感覚でした。
ただ、戦争も体験したことのない豊かな時代に生きている私に、この作品の本当の良さや意味は分からないような気もしていて…
そんな突き放されたような壁も感じる作品でした。
その部分を少しでも埋めるため原作を読んでみたいと思っていたのですが、廃盤になっているようでKindle版しか見当たらず。。
まずは、ラヴィックを演じた轟さんのお芝居。
何十年と積み重ねたものが、その体に染みついたとも言える男役芸が誰よりも自然体でした。
特に好きだった場面は、ジョアンと再会し、街の花売り娘ひまりちゃんから買った花束の水滴を払いながら、照れながらジョアンに渡すところ。
この場面の轟ラヴィックが愛おしいほど可愛くて

こういう轟さんのお芝居好きだなーと思いました

全編を通して、舞台における のぞさまの歌の使い方がこれぞ贅沢!!
やっぱり のぞさまの歌は心を震わします

ボリスというお役を思い切り演じて歌っているのぞ様を見ると、これで良かったなと。
カーキ色のジャケットのお衣装が良く似合っていて好きでした。
東宝では、ムラで見逃していたプロローグの
のぞさまとあゆみちゃんの大人ななデュエットダンスを観ることも出来ました。
(ムラは遠目だったためか真彩ちゃんだと…)
そして真彩ちゃん、
ムラで観た時にも十分に仕上がっていたと感じたジョアンですが、東宝が始まり数日が経過したある時から台詞の発し方に変化が見られたのです。
それまでは、コロコロと転がすような軽めの美しい声で浮わついた女性の印象を作り出していたように感じていたのだけど、
とても落ち着いた自然な声とお芝居に変わり、おそらく真彩ちゃんの中で、何か理解が変わったのかなと感じるほどでした。
それはきっと、毎回変わる轟さんのお芝居に触発されるように変化したとも感じました。
それからは、観ているこちら側の感情の起伏が激しく苦しくなりまして…
ジョアンのラストがとてつもなく悲しく絶望的で、涙が止めどなく流れてしまうように。。
幕が下りた後も しばらく立ち上がれない程でした

なにげに気になる存在であった、にわさん演じるシュナイダー。
言ってしまえば、含みのあるエロおやじw
その下心さえ無ければ、あんなに簡単に殺られる事はなかったはずなのに

しかし男役としての経験、技術を積み重ねた役者でないと演じる事の出来ない役柄でした。
ほんとに にわさんは凄い。。
それから マルクスを演じたカリ様。
原作では、マルクスはシュナイダーと会えなかった後、他のゲシュタポに亡命者リストを売り、国外へ脱出した。マルクスには昔亡くなった恋人がいて、ローゼンフェルトの笑顔がその恋人に似ていていたことから彼にだけは優しく、本当は置いていきたくなかったんだと。。
何それ悲しい

あゆみちゃんが演じたケートしかり、
舞台では描ききれなかった人物達の物語も気になる…からやっぱり原作を読みたかったですね。
この作品は、命の尊さを心の底から感じる物語であるだけに、その日は色々と思い出したり考えてしまいました。
昨年、急遽した大切な友人のこととか。。
人の命ほど尊いものは他に何も無い、と当たり前のはずである事を改めて心に刻まれる作品でした。
ジョアンが亡くなった後、オテル・アンテルナショナルの人々が「皆と同じ収容所だ!」と喜んでいるのも複雑な場面。
ナチスドイツのしたことは、中学校の歴史で習ったはずが大筋のところは忘れていましたが…
収容部屋を毒ガスで充満させられたり、人体実験に使われたりと、あの人たちがそんな目にあうのだろうと思うと辛い…
人物たちはフィクションかもしれないけれど、時代背景はノンフィクションなわけですものね。
そんな事をぐるぐると考えていると、わりと憂鬱な作品でした。。(良い意味で)
それでも、ムラで前楽、千秋楽、東宝での数回と、飽きるほど見たはずなのに、もう観ることができないかと思うと少し寂しい

そしてガトボニ。
本当のことを言うと、全部黒塗り、それにしても同じような場面が続くなぁと思ったり

いや、楽しいし思い切り楽しんだけども。。w
そんな中でも1番の楽しみは、やっぱりタンゴクラブ!
縣くんとあゆみちゃんのペアが大好き過ぎて、真ん中そっちのけで毎回見いっていました

その後のシンガプーラは勿論のこと、
サバンナで誰よりもキレッキレなダンスを披露している姿にはトキメキが

まるでシャキンシャキンと音がするかのようなキレっぷりが格好良くて!!
凱旋門 / ガトボニと、今回1番の成長幅があったのは2人の相手役をした真彩ちゃんだと思いました。
轟さんとのお芝居、望海さんとの歌とダンス。
体をかなり絞って筋肉を付けたようで、動きの俊敏さ美しさが前回とは比にならない程違いましたね。こんな素人にも分かる程に。
同時に声帯の筋力も上がったようで、お披露目時のすり減らしそうな発声とは全然違いました。
学年のだいぶ離れた相手役と並べるよう鍛え上げるとは、娘役のプロフェッショナルですよね。
今回の観劇は全て、お友達のお誘いのお陰で叶いました。
ヅカ友さんは全く作らない(単にできなかったとも言う…) ボッチファンだった私ですが、温かいご縁が出来て本当に有難いと思っているのです。
楽しい感想も不安な気持ちも、同じ温度で共有出来るお友達がいるって幸せなことなのだなと(*´-`)
ただ、以前 嫌な思いをした事もあるので見極めは必要だと思っていますw
いくら同じものが好きでも、温度差のある人や口の悪い人と話していても全く楽しくないどころかストレスになってしまったりしますからね…
自分らしく宝塚ファンを楽しみましょ


