ナナは、右前足を使って歩けない。
元飼い主Mさんは「うまれつき」と言ってたけど、
その後、別なルートから
「ナナが小さい頃、Mさんは夜になるとナナを放していた。その時車に轢かれた。
治療せず、足は曲がったままになった」
と聞かされた。
いまさら、誰の言ってることが本当か、なんてどうでもいい。
ただ、ナナは毎日一生懸命歩く。
かろうじてつま先が地面につくだけの右足を、
早足のときは振り子のように振って、
ゆっくり歩くときはそっとつま先をついて。
歩き方がおかしいせいなのかどうか、
右後ろ足の付け根には、しこりがある。赤ちゃんのこぶしぐらいの大きさ。
左わき腹にも、ピンポン玉大のぐりぐりシタものがある。
どちらも昨日今日出来たものではない。
ナナを連れてきて以来お世話になっている先生とはもう、話し合った。
手術はしない。年齢のこともあるし。
悪性ならば、いつか皮膚が腐って中から腫瘍が出てきてしまうかもしれない。
連れてきてすぐの時も、皮膚に2箇所穴が開いた。
2つの穴は皮膚の下で繋がっているようで、皮がズルズルと動いていて、
褥創みたいな状態。
先生と話して、縫合してもらうことに。
違う治療方法もあった。
時間を掛けてちゃんと処置することで、直せることもわかった。
だけど、その穴を直せるだけで、腫瘍は治らない。
抗生剤の飲み薬を飲んでるナナ。
たまに、ちいさなニキビみたいなのが出来ては治る、を繰り返している。
手術しない、っていう私の選択、もしかしたら間違ってるかもしれない。
一日でも長く、ナナと居たい、とは思う。
ナナは?
どうしたら幸せなの?
こうして書いてると、2匹の嫌いなポスティングの人が、うちの前を通る。
ケージから出てきて、窓に向かって咆えるナナ。
そして、「げきたいした!」
ってこっち見てドヤ顔。
よろけながらも自力でキッチンへ来て、水をガブガブガブガブ。
そして私の足元に横になる。
無理すんな、ナナ。
(ポスティングの人、いつもごめんなさい)











