ナナをください、と言ったものの、私の勝手な事情で、
すぐにつれてくることが出来ません。

1週間後の、自分の連休のときに連れてくる考えでいました。

連日の雨。
ナナが小屋に入ってますように・・・と見に行くと、
土砂降りの中、草むらに伏せています。

やりきれない気持ちで、毎日通勤していました。

梅雨の晴れ間には気温が上がり、蒸し暑い日になります。
ナナが日陰にいますように!
あれ?いない?
名前を呼ぶと、小屋の脇から泥だらけになったナナが出てきました。
小屋の後ろに穴を掘って、そこに寝そべっていたようです。


7月17日の朝、いつものようにむーの散歩に出かけました。
途中に、Lちゃんというゴールデンを飼っているお宅があります。
通りがかると、飼い主さんがちょうど外にいて、立ち話。
Cさんに相談してみるといいよ、と言われました。

Cさんとは、ご近所に住むトレーナーさん。
犬の保護活動などにも関わっているらしい。
明日休みだから行ってみようかな、とお礼を言って、お散歩を続けました。

散歩を終えて支度をして、仕事に向かいます。

雨が降っています。
しょぼしょぼと、ずーっと降っています。
ナナは草むらのいつもの場所にいました。
車を止めて名前を呼ぶと、いつものようにぴょこ、と顔を上げます。
びしょぬれです。

ごめん、ナナ。帰りにまた寄るね。
心の中でそう言って、仕事場に。

帰りも寄ってみました。
相変わらず、雨の中草むらで伏せています。
近寄ると、しっぽを振って起き上がろうとします。
小屋のほうへ促してみましたが、ちょっと入ってまた出てきます。

ごめん、ナナ。今日も連れて帰れないんだ。
なんのこと?という顔で私を見上げるナナを置いて、家に帰ります。

次男が帰ってきて、「ナナは?」と聞きます。
まだ連れてこれないんだ。
「こんな雨なのに?」

夜になるにつれ、雨はどんどん強まっていました。

私だって連れてきたいよ。
だけど、一日の休みでは足りないよ。
シャンプーしたり毛玉取ったりダニを取ったり、
むーとどう会わせたらいいかも相談したいし、
ケージもSちゃん(私の妹)のところに貰いに行かないといけないし・・・

と、たくさん言い訳を並べました。

どうしようもないことは、どうしようもない。
なるようになる。

そう思うしかないときもある。

その夜なはかなか寝付けませんでした。

次の朝、休みをいいことにゆっくり起きて、
むーの散歩をいつもより長く歩いて、家事を片付け、
お昼過ぎにCさんのお宅のチャイムを鳴らしました。

インターホンで名前を告げると、
「あーやっと来た!入って入って!」と言われます。
「今から行くよ!ナナを連れに行くよ!」
え?先に相談したいことが・・・
「何悠長なこと言ってるの!
夕べあんなに雨降ったんだよ? まず連れてこよう! 後のことはそれから考えよう!
なんとかなる! なんとかしよう! なんとかする!」

これがCさんとの出会いです。

正確には、お散歩途中で何度か会っていましたので、顔はお互い知っていました。

しかし、この強引さを前に、言い訳はもう不要でした。
まずMさんに連絡し、予定が変わり急遽今日貰い受けたい旨を伝えます。
いつでもどうぞ、と言われました。

私の車に乗り込み、Mさん宅に向かいます。

車の中で今後の段取りについて話し合い。
Cさんの知ってるトリマーさんにお願いしてナナをきれいにしてもらう。
その後来週までCさん宅で預かってもらう。
その間にむーと対面させる。
様子見て、うちに連れてくる。
ざっとこんな感じでした。

泣きながら笑いながらの30分でした。

どうして私が来るとわかってたんだろうと不思議でした。
なんと!
Lちゃんママが、昨日のうちにCさんにナナのことを話してくれてたんです。

むーの飼い主ということで、あーあの人かなとは思ったいけれど、
家がわからないから待つしかなかった、とCさん。

私がひとりでウダウダしていた時に、いろんなことがどんどん動いてた。

ナナを取り巻く環境が、どんどん変わりつつある。
こりゃもう、後戻りできない。
戻る気もないけど。
やるしかない。

山々から、白いもやが空に上がって行くのが見えました。
間もなく雨が上がる兆し!




にほんブログ村




ついさっき、へむへむ地方では地震がありました。
津波の心配はない、と言うことでほっとしていたところ・・・

2匹に変化が!

たまにガウガウやり合い、適当な距離を置いてけん制しあっていた2匹。
片やキッチン、片や玄関、みたいな感じで、同じ部屋にはいないようにしていた2匹が!

さっきの地震のとき、そろってリビングに来た2匹。
むーの場合、震災以来地震の時はテーブルの下にもぐるように教えています。
(コマンドはなぜか「かぶって!」)
が、ナナは何もわからずリビングに来ました。
ナナが気になって仕方ないむーもナナを追いかけリビングに。
そして、ナナが、今もずっと私のそばにいるんです!
味方だとはなんとなくわかってもらえてても、
かなり警戒されてる感があったから、
もうびっくりです。

むーも怒らない。
知らん顔して、横になっている。
ナナが近づくと、とりあえず低ーい声で唸ってみせるはずなのに、
2匹の距離わずか50センチ!

すごいよー!

と書いてるうちに、またナナがちょこちょこ動き出しました。

ほんの短い間でしたが、うれしいなー


3歩進んで2歩下がる2匹の関係、これからどうなっていくのか。
乞うご期待です。






にほんブログ村


むーがうちに来たのは、2009年のクリスマス前のこと。
その頃、私はまだ結婚していました。

12月23日の夜、仕事から帰ってくると、夫に近くのホームセンターに連れて行かれました。
奥にペットショップがあり、たまにふらりと見ることはあっても、
犬を飼おうという気持ちには、なれませんでした。

なぜかというと、前夫の犬の飼い方について、どうしても納得いかなかったから。

話せば長ーい話を、適当に端折って書いてみます。

私と前夫は再婚でした。
私には子供が二人いますが、二人とも最初の夫の子供です。
(まぎらわしいので、ここでは前夫のことを”夫”と書きます)

夫は母親と二人暮らし。それと、大型の雑種犬が1匹。
私たちが家族になったとき、犬は18歳でした。
しつけはまったく入っておらず、でも気立てのいい犬でした。

可愛がるだけで、しつけたり世話したりを一切しない親子が
散歩に連れて行かないので、小屋の周りは糞だらけでした。

散歩が面倒な夫は、頻繁に夜中に犬を放していました。
いけない事だと私が言うと、
「犬は本来自由な生き物だ」などと、身勝手な持論を展開しました。

わたしも出来る限りのことをしましたが、間もなく犬は死んでしまいました。

夫のものすごい悲しみ方には、かなり違和感を覚えた記憶があります。
義母は次の日に「さて今度は小さい犬がいいな」と言いました。

そんなことがあったので、犬は大好きでしたが飼おうという気はまったくありませんでした。



話を戻します。

ケースに張られている表示を見ると10月生まれ。
この子は結構前からこのペットショップにいましたから、
逆算すると、かなり早い時期に親犬から離された可能性もあり、不安を覚えました。

が、すでに買うことは決まっていました。
私へのクリスマスプレゼントだ、というのです。

犬が欲しいと言った覚えはありません。
自称愛犬家の夫は、ことあるごとに犬を飼いたいと言いましたが、
私はずっと反対していました。

飼うならば私のやり方でしつけます、と私は強く主張しました。
お前の犬だからお前の好きなように。それが夫の答えでしたが、
実は、私へのプレゼントにかこつけて強行手段に出たわけです。

夫はむーだけを連れて帰ろうとしました。
トイレは?ケージは?リードやカラーはどうするの?フードは?
夫は、何にも考えてませんでした。

弊店間際のホームセンターで、ばたばたと必要なものを買い揃え、
小さいむーを抱っこして車に乗り、家に帰りました。

私の犬だといったはずなのに、
家に着くと夫は「名前は『はなこ』にする」と言い出しました。

車の中で、私は別な名前を考えていました。
以前、将来犬を飼ったら付けたいな、と考えていた名前があったのです。
それをつげると、「名前ぐらい俺が付けてもいいだろう」と。

先が思いやられました。

案の定、それから先にいろいろなことが起こります。

一番混乱したのは、当時のむーだったはず。

私がだめと教えたことを、夫や義母は許す。
私の目の前で「お母さんはこわいねー」などと言って。

長男はその当時、もう独立して家にはいませんでしたが、
中学生の次男はむーととても仲良しでした。
その中学生に対抗意識燃やす夫って(笑)
笑えません。

そして、むーにかかりっきりの私にも。
「犬と人間とどっちが大事なんだ」
いやいや、そういう問題じゃないでしょ(笑)
笑えません。

そして、人間の食べるものをむーに与える。
コンビニで買った唐揚げとか、おつまみのサラミとか。
なぜいけないか理由を説明しても、
昔はこうだったああだった、と話にならない。
犬を飼ってはいけない人種っているとしたら、それはこの人たちでした。









今月初め、新しい職場に通い始めて約2週間。

毎日悶々としていました。


今思うと、ほぼ気持ちは固まっていたんですよね。

飼い主Mさんのナナに対するネグレクトは
ゴールデンという犬種の飼い方を知らないことが原因です。
(もちろんそれも十分に罪なことだと思いますが)

穏やか、おとなしい、頭がいい、などなどのイメージを持つゴールデンですが、
そうなるのはちゃんとそういう風にしつけたからで、
ころころしたパピーを「可愛い可愛い」だけで飼ってしまうと、
大変なことになると思います。

Mさんは、大きくなってリビングの自分の足元でゆったり寝転んでいるナナを思い描いていました。

ナナが、放っておいてもそういう犬に育つと思っていました。

だんだん体が大きくなって、飛びつかれて尻もちついたり、
散歩のときにリードを引っ張られて雪の上で転んだり、
食卓の上の人間の食事を食べられたり、夜中に咆えられたりと、
日を追うごとに手に負えなくなっていくナナ。

Mさんはだんだん、ナナが鬱陶しく面倒になっていきました。

人の出入りが多いお宅ですので、お客さんに飛びつかれたら大問題です。

最初は室内で飼っていましたが、やがて外に出しました。

玄関の脇に小屋を置いてナナを繋ぎました。

すると、ナナは来る人来る人に咆えまくります。

人の声がすると、うるさく咆えます。さびしかったんだろうな。

Mさんは解決策として、ナナから自宅が見えない場所、
少し坂を下ったところの草むらにナナを移動しました。

小屋を置き、5メートル程度のワイヤーを張り、それにナナを繋ぎました。

それが何年前なのかははっきりしません。

でも、ナナを連れてきた時の毛玉やダニの多さと汚れの状態からして、
かなりの長い間ナナはそういう状態におかれていたんだと、
容易に想像できました。

上の写真だと、え?どこがそんなに汚れてるの?という感じですが。

一介の犬好きがエラそうに言ってしまいますが、
Mさんのナナに対する対処の仕方は、いくつも間違いがあります。

でも、それを責めたところで、
私の主張をぶつけたところで、
ナナの生活環境が改善されるわけではない。

それよりも、ただの犬バカとしてナナを譲って欲しい、と言おう。

Mさんが断らない確信も、100%ではないけれど、ありました。

むーはきっと、毎日私がため息をついてるのを不思議に感じてただろうな。




ランキングに参加してます。よろしくお願いします。
にほんブログ村
はじめまして、へむへむです。

先住犬むー
と、勢いで譲り受けた放置犬ナナのことを書いていこうと思います。

むー の本名は はなこ です。
ゴールデンの雌、10月で4歳になります。
ムチムチしたヤックルみたいだということで「むっくる」と言うあだ名になり、
それがいつの間にか呼び名になり、
最近ではほとんど本名を使わなくなってしまいました。

前夫が気まぐれで買ってきて私に世話しろと押し付けてきたのが最初ですが、
もちろん可愛くて可愛くて、当然家を出る時は連れてきました。
というか、むーだけは何があっても連れて出ると決めていました。

大型犬と住める賃貸物件探しは難航しましたが、
出会いがあり、現在の住まいに落ち着いています。

ナナ は同じく雌のゴールデン。
推定13歳。
とある場所で飼われていましたが、
人の居場所からはるか遠い草むらの中に繋がれたままでした。
5メートル程度のワイヤーにリードが繋がれ、それだけがナナの行動範囲でした。
うんちもおしっこも、それ以上離れた所ですることは出来ませんでした。
一応小屋らしきものはありましたが、床は湿っぽいまま、
大雨が降ろうが雷が鳴ろうが、ナナはいつも外に居ました。
近づいてみると、前足に障がいがありました。
ものすごく汚れていて、頭を撫でるのがやっとでした。
13歳なのに、顔はとても子供っぽく、私が撫でると笑いました。
地面にぽろぽろと10粒くらい何か落ちたのでよく見ると、
パンパンに膨れたダニでした。
耳の後ろにこぶの様なものがあったので触ってみると、
直径6~7センチくらいの毛玉でした。
大小の毛玉が体中に無数にありました。
帰り道、涙が止まりませんでした。
家に帰って、冷静にならなければと自分に言い聞かせましたが、
次の日、居てもたっても居られず後先も考えずに、
飼い主の方(Mさんとします)に「ナナを私にくれませんか?」と言ってしまいました。
Mさんは戸惑った様子でしたが、やがて承諾してくれました。
パピーの頃は可愛いで済むけれど、
しつけをしないまま大きくしてしまったので手に負えず、
持て余していたのだと思います。
逆に「いいんですか?」と言われました。

正直、経済的にはギリギリです。
下手するとマイナス?という感じです。
はっきりいって、無謀です。
かえって2匹を不幸にすることになるかもしれない。
ただの自己満足かもしれない。

だけど、放っておく事が出来ませんでした。
ナナの居場所は私の新しい職場の通勤途中です。
車が通りがかると、草むらの中から顔をぴょこと出してこっちを見ます。
足が悪いので、いつも伏せているんだと思いました。
毎日、泥だらけで伏せているナナを見ながら通勤して、
そしていつか、ナナが草むらから顔を出さない日が来る。
そんなの絶対イヤでした。

なんだか支離滅裂ですが、
なんだかんだありまして、いろんな方の力をお借りして、
今現在、ナナはうちに居ます。
これから大変だろうな、と正直思います。
今でも、かなり大変ですから(笑)
連れてきてシャンプーしてダニ駆除してトイレトレーニングして2匹散歩して・・・なんて、
簡単に考えていましたが、
私一人では無理、絶対に無理でした。

勢いだったとはいえナナの一生にかかわることになりました。

大変だからと言って、投げ出すなんて出来ない。
頼れる仲間もいて、すごく助けになります。
ナナからそしてむーから、人の輪犬の輪がどんどん広がって行く。

べたな表現ですが、大変さが倍なら幸せも倍。
ふと見ると、ケージで寝ていたナナがじっと私を見て笑ってます。
そしてまた眠りに戻る。
こんなことが幸せなわけです。
心配事も疲れも吹っ飛びます。

そんなナナばっぱ(ばあちゃん)とむーとの毎日を、
そして2匹を取り巻く人間たちのことを、
こんなかんじで綴っていきたい、残しておきたいと思います。