答えに困る言葉の一つに

「ミオさん大丈夫ですか?」

がある。

 

私は小さなころから負けず嫌いの塊だった。

兄が知的障害があり、母の愛情は兄に注がれた。

私は必然的にしっかり者になるしかなく

アレルギー体質で気管支が弱かった私は

寝込むたびに一人で部屋でひっそり寝込んだ。

実母は、幼稚園の頃から、体調を崩す私を一人で病院に行かせ

自分で服薬させ、自分でご飯を食べるように言い仕事に出た。

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高熱時に見つけたカップヌードルを食べたときは

嘔吐でトイレから出られなくなり、アラフィフの今でもカップヌードルが食べられないトラウマになった。

 

しっかり者の仮面を装着して生きてきた。

年頃になり、お付き合いした男性から別れを切り出されるときはいつも

「ミオは一人で生きていけるけれど・・・」

と、一人で生きていけない誰かに奪われたもんだ。

 

なので、大丈夫ですか?と聞かれると

まるで、「レジ袋要りますか?」と聞かれたかのようなノリで

 

「大丈夫でーす!!」と答えてしまう。

 

そういえば、旦那と付き合い始めたのも

 

旦那「お前は俺がいないと生きていけないだろう?」

 

なーんて人生初の変則球に騙されたからだった。

 

今思えば、お前が私がいないと生きていけなかったんだろう?と思うが

若さゆえ気づけなかったなあなんて今なら思う・・・・

まあ、それはそれとして・・・・

 

大丈夫ですか?と聞かれて、もう無理ですと答える人はいるのだろうか??

 

私は、人に大丈夫ですか?とは絶対聞かないようにしている。

その代わり、

「頑張っていらっしゃいますね。休めない気持ちわかります。

兎にも角にも生きていきましょうね。」

 

と、声をかけるようにしている。

 

私も頑張るから、あなたも頑張って!!

傷を舐め合うような感じ。

 

正直、もう無理だなとか思う瞬間と、まだ頑張らなきゃと思う瞬間と

いろんな人に支えてもらっているから頑張らなきゃと思うときとか

 

様々な葛藤と戦っている訳で

 

一緒に頑張ろうとか、手伝いますよとかでなく

 

あなたの頑張りを見ています理解しています、見守っています。

その言葉が一番嬉しいです。

 

その些細な違い、伝わるでしょうか・・・・・

 

上手く甘えられない人間の気持ち

伝わるかな