エアコンが壊れた


旦那がいた最後の夏に、エアコンすら付けられなくなった旦那のため、デイサービスの帰宅に合わせてタイマーをかけても、何故か作動しなくて、もう危ないかな?と思いながらも使っていた部屋のエアコン。


作動しなくて、猛暑で、汗をびっしりかいて私の帰宅を待っていた旦那を思い出す。


とうとう、作動しなくなった。

帰宅したら、梅雨特有の蒸し暑さのなか、全力の扇風機に当たった末っ子がいた。


1時間、リセットしたりしたが作動しなかった。

諦めて、家電量販店に向かい、いちばん早い工事日、来週水曜日を抑え、安価なエアコンを12回分割で契約した。

1日でも早く付けないと、命に関わる。

判断と行動は早く、私のモットーである。


2012年から12年、当時39800円で、ディスカウントショップで買い、旦那のつてで付けて貰ったエアコン、十分元は取れた。頑張って分割払うよ。


あぁ、工事日まで1週間、蒸し暑さと戦うんだなぁ、と思いながら、エアコンのスイッチをいじったりしていた。


何回目かつけ直して、ふと気が付くと


あれ?冷風出てない??


外に出て、室外機をみると


回ってる!!ヾ(*´∀`*)ノ


慌てて、窓を閉めると、冷房が効いてきた!!


ヾ(*´∀`*)ノやった〜


今夜は安泰

明日は付くか分からないけど


長女に

「多分、ママが迅速に対処したから(新しいのを手配した)ご褒美やなーw」

と言ったあと、ふと

「パパが、ちゃんと対処したご褒美に、ちょっと付けてくれたんかもねー?」

と、長女に言うと


長女「あのさ、パパ生きてるからw」

そう言って、笑った


いや、でも、きっと

酷暑になる前に

旦那が警告してきた気がする


今のうちに新しいのに変えとけ

もう、エアコン持たないぞ。

よしよし、よく対処したな

ちょっとエアコン、ご褒美に動かすからなって


旦那に言われた気がした。


壊れないと変えない

私をよく知ってる旦那からの

メッセージかもなぁあとか思った。


何度も言うが、まだ生きてます。

意思疎通は出来ないし、寝たきりだし、食事も出来ないけど、きっと私や子供たちを気にかけているんだろうと、なんとなく思う。

子どもの日は、末っ子がちょっと前に行きたいと言っていた遊園地に行った。

ゴーカートに乗りたいと言う末っ子の願いに、2人乗りのゴーカートに乗った




実は


多分10年以上ぶりやん!!



いつも、旦那が子どもと乗って、ワタシ荷物または、乗りたくない子の子守りだったから

15年振りくらい????


係員「大人は右でーす!」


いかにも臨時バイトの兄ちゃんの言葉聞きながら、

「え?右側だけが制御なん??」

なーんてこと思う程、初心者のみおさんは、末っ子とゴーカートに乗りました!


急カーブのコースに、ブレー踏もうと、右足をずらすと!

なんで!!ブレーキない!!

車であれば、ブレーキのある位置はなんにもないやん!!


マジかぁァァァ!!


私は用心に用心を重ね、コースを走った

カーブは非常に怖かったが、侵入速度に気を配りなんとか走り抜けた

「ゴーカート怖っ!!」

必死で走り抜けた

末っ子の

「何だか怖い……」

の声も、「大丈夫!ママいるから!」


と、乗り切り、ゴール直前


見えたのは


ブレーキは左足です!


の、看板だった……


左足を動かして探ると


あった!ブレーキ、!


あのさ


車乗ってたらさ


ブレーキ右足やん???


その看板、はよ見せろ!!


無事、ブレーキ使ってビットインしたけど


初心者に優しくないって!!


_| ̄|○ il||li


脳内旦那が語る


「お前、やっぱりアホやん、

ブレーキ無いとかある訳なかろ?

頭良いのに、ほんとバカだろ?お前??」


脳内旦那に罵られた😭


ワタシヤッパリ1人は無理なんだってば!


旦那の具合は、一時期よりも随分落ち着いたが

吸入する酸素の濃度は最大で

寝たきりのままだ

身体は固縮していくばかり


ひと休み、のようなこの時間はいつまで

続くのだろう

気持ちは複雑

旦那を家で介護していたとき

とても心配だったのは、子どもの心だった。


子供たちが関わらずに済むはずがない

↓この時も、上の子どもたちがいなかったら

とても無理だったし


日々、負担をかけているとは思って過ごしていた。

特に1番末っ子の事は心配だった。


弱りゆく父親を、いつまで見せて良いのか

葛藤しながら過ごしていた。

やはり、旦那が入院する頃には

ちょっと歪んできた(ささいな意地悪したり)


私はこの一年半、末っ子の心のケアに務めた。

毎日、宿題に、会話に気を配り。

日曜日は、とことん付き合った。

興味ある分野を探求する事に付き合い

イベントにマメに出かけ、介護中に出来なかった事を色々やった。

父親不在をママを独占出来る、にすり替えるように。


今回の旦那の不調については、上の子達には言ったが、末っ子には言っていない。


ただ、日曜日の午後、3時間ほど家に留守番させた。旦那の病院には連れていけないからだ。

会議だとか嘘の理由をつけて、旦那の病院に行き、泣きながら帰り、駐車場で涙をふいて家に入った。

完璧に隠していると思っていた。


一昨日、GW休みで帰省していた次男が三男である末っ子を買い物に誘った。


「三男、買い物行ってくるねー、バイバーイ、三男は置いていこーっと!行かないもんね!三男は!バイバーイ!」


これは、旦那が子どもたちを誘うテンプレだった

子どもが、

「オレもいきたーい!待ってぇぇぇぇ!」

と、追いかけて来るのが嬉しくて、こんな誘い方していた。


思わず

「ちょっと、次男!あんたは父ちゃん(旦那)か!

なんと言う誘い方するん!」

と、突っ込むと、末っ子が


「オレの父ちゃん、あたまおかしくなっちゃったんだ、いなくても仕方がないよね……」

と、吐き捨てるように言うのだ


なんて事……

なんて事言わせてしまったのだろう……


ワタシは、後頭部をハンマーで殴られたようなショックを受けた。


あぁ、この子はなんて傷ついているのだろう


守ってきたつもりだった。

全然守れてないじゃん……


「末っ子ちゃん、パパは頭の病気なんだ、おかしいんじゃないよ、会えないけどすごく病気と戦って頑張ってるんだよ。」

 

責めてはいけない

末っ子の傷を広げてはいけない


「パパがね、すごく頑張ってるから、ママもお仕事頑張ってるよ、他のおうちは、パパとママで働いて生活してるけど、ママ1人で頑張ってる。パパも頑張ってるから、一緒に頑張ってくれる?」


末っ子は、何も言わない


だから、にっこり笑って続けた


「だから、ママは、元気でいるよ、病気にならないよう頑張るよ。すごいでしょ?ママ病気になったら困るよね?」

そういうと、末っ子は

「ママ死んだらオレ1人になっちゃうよ、困る。」

そうつぶやいた。


あぁ……

この子も不安なのだ

(T_T)


「大丈夫!ママはすごいんだから!」


抱きしめて、くすぐって笑うしか無かった。


子どもの日は、どこか出かけよう

他の親子より

たくさん笑おう。そうしよう。


ごめん、旦那

子どもの日は、仕事休みだけど

あなたの見舞いには行けないよ。