外国が好きすぎて、
英語、スペイン語、インドネシア語、
フランス語、アラビア語を勉強している

七海
です。

 

ただの日常エッセイ(こちら)、

外国での旅行エピソード(こちら)、
外国人の親友とのエピソード(こちら

外国語習得ドタバタエピソード(こちら)
を書くよ。
 

 

 

 

高校では「情報」という授業があった。

 

 

 

ざっくりいえば

パソコンのことを習う授業である。

 

 

 

ホームページを作ったり、

ネットリテラシーについて学んだりと

現代ならではの授業だった。

 

 

 

そんな情報の授業で

未だ忘れられない失敗談がある。

 

 

 

パワーポイントのようなツールを使って

自分でスライドを作り、

プレゼンをしようという授業があった。

 

 

 

お題は生徒が自由に決められた。

 

 

 

このお題選びからもう間違えていた。

 

 

 

「英語のことわざ」を選んでしまった。

 

 

 

なぜこれにしたかというと、

大学は外国語学部に入りたいと思うほど

英語が得意で、

それをクラスのみんなも知っていたからだ。

 

 

 

「私といえば英語だろう」

という思いだった。

 

 

 

ただ、今だから言えるが、

 

 

 

「何を選んでもいい中、

敢えて勉強のことをチョイスする自分、

イケてる・・・」

 

 

 

とも思っていた。

 

 

 

真面目がかっこいいと思っていたのだ。

 

 

 

英語のことわざについて解説する私に

みんな惚れ惚れしてくれるだろうと

思ったのだ。

 

 

 

とんだ勘違いである。

 

 

 

小学校の後半からずっと

真面目キャラだったが、

「すごいね」と言われることはあっても、

 

 

 

クラスで一番好かれるキャラに

なることはなかった。

 

 

 

人気になるのはいつも

面白いキャラである。

 

 

 

高校生1年になり、

真面目キャラ7年目くらいになっても

まだこの事実に気づけていなかった。

 

 

 

プレゼン本番では

英語のことわざを紹介し

それが日本語ではどう訳されているのか

という話をした。

 

 

 

1つ例に出すと、

「早起きは三文の徳」ということわざは

 

 

 

英語では

”The early bird catches the worm. ” 

と言われる。

 

 

 

ざっくり訳せば

「早起きした鳥が芋虫をゲットする」

という意味だ。

 

 

 

英語では鳥を使って

三文の徳を表現している。

 

 

 

こんな感じで

いろいろなことわざを

「興味深いでしょ?」

紹介した。

 

 

 

しかし、

プレゼンをしながらみんなの方を見ると、

みんな興味など

微塵も持っていなさそうだった。

 

 

 

死んだ魚の目をしていた。

 

 

 

英語が特に好きではない人からしたら、

少しも興味を持てない内容だったのだ。

 

 

 

そもそも勉強が好きという人が少なく、

せっかくパソコンを触る授業なのに、

英語について話をされて

嫌とすら思っていたかもしれない。

 

 

 

私は高校生ながら

「ああ、滑ってるな・・・」と思い、

ボロボロの精神状態で

プレゼンをなんとか終えた。

 

 

 

もし、

タイムマシンでこの授業に戻れるなら、

 

 

 

「英語のことわざを

テーマにするのはやめとけ」

と全力で止めに行く。

 

 

 

「お前、スピッツ好きやろ、

それにしとけ」

と説得する。

 

 

 

こんな救いようのないプレゼンだったが、

1つだけ得たものがある。

 

 

 

"A big fish in a little pond." 

という英語のことわざを

覚えたことである。

 

 

 

直訳すると

「小さい池におる大きい魚」

ということだが、

 

 

 

日本語で言うところの

「お山の大将」だ。

 

 

 

先ほど挙げた

「早起きは三文の徳」の英文も

プレゼン中に紹介したが、

 

 

 

覚えていなくて、

今、わざわざ検索してきた。

 

 

 

だから、

"A big fish in a little pond."

は唯一、

プレゼンのおかげで覚えたフレーズであった。

 

 

 

あんなにも黒歴史だと思っている

プレゼンにも得るものがあったのである。

 

 

 

なお、今まで

"A big fish in a little pond."

というフレーズを

会話で使ったことは一度もない。

 

 

 

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