待ち合わせの場所まで電車で急ぐ。
とある駅の出口。
そこで約束していた。
その場所に着いて、
しばらくきょろきょろうろうろしていると、
ひとりの男性が近づいてきた。
『彼なのかな?』
私の予想通りだった。
メールでしか話したことない彼。
実際の彼はとても無愛想なかんじがした。
「じゃ、いこか」
にこりともせずに、
裏通りに私を引っ張っていく。
ちょっとだけ不安を感じたけど、引き返せない。
着いたのはラブホテル。
さっさと部屋をきめて、いく彼。
部屋に入ると、
「脱げや」
なにそれ。いきなりはないっしょ~
と、私もちょっと反抗してみる。
こっちはあんたよりいくつも年上なんだから。
・・・なんて、意味のないプライドを持ってみる。
でもまぁ、シャワーしてから、ベッドに入った。
ベッドでも彼はとても乱暴だった。
愛なんて感じるわけがない。
それなのに、私はやはり濡れている。感じている。
好意を持った相手とのセックスとは比べ物にならないけど、
やはり快感は得られるようだ。
彼は、
大きな私の胸を弄び、
好きなだけ挿入を繰り返し、
果てた。
すべて一方的なものだった。
彼の無遠慮なところはおそらく若さゆえのものだと思うのだけど。
その後も連絡があったが、
「だって、優しくないもん」
と、断った。
・・・そんな、ただ快楽だけを求めるセックスを続けていた、
あのころの話。
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