文芸評論家


小林秀雄さんの言葉です

(1902〜1983)



すぐれて深きこと



古人の味わうべき言葉


本居宣長の玉勝間から一文



すぐれて深きことは


かへりてうはべには


何の深かことわりも


見えぬものにて


その理深げに見え聞えたる事は



かの山川の浅瀬の浪のさわぐにて


まことには


さしもふかつらぬにこそはあれ



そこひなき淵のさわがぬことはりまでを


いますこし深くおもはざるは、いかにぞや