人生の財産を築くには


失敗から何を学んだのかが

 

大きなカギになります

  


知恵を得ることは


それほど難しいことではありません



なぜなら知識は実践しなくても


学ぶことができるからです



しかし、それは現実に


生きていくうえではあまり参考になりません



それとは違って


生きていく知恵は実践からしか


学ぶことができません



実践してみることは


すなわち失敗してみることです



失敗を恐れることはありません



どんなことにも果敢に


挑んでみることです



ただし失敗すれば


知恵が身につくかといえば


それは安易な考えです



人から言われたことをしているだけでは


体験として残りません



自分の身をもって体験しないと


自分のものにすることができないのです



財産となるものは


容易には手に入らないのです



最初からうまくいくものほど


あとになって悔やむものが多いのです



失敗を財産にするコツは


失敗したという事実に焦ることなく


身につけた知恵の柱を


磨きあげることです



それを実行したのが


徳川幕府300年の礎を築いた家康です



家康は若き日に武田信玄との


三方ヶ原の戦いで敗北したことで


その後の人生の財産を築いたといいます



家康の強さは


失敗を決して無駄にしないという意思を


もっていたということです



彼は敗北したことで


名将・信玄の戦略を


身をもって学んだのです



鳴くまでまとう、ほととぎすというのは


家康の性格をあらわすものですが


彼がそう言われるようになったのは


信玄の影響によるものといわれています



焦らないで、じっと待つ精神論は


武略の師、武田信玄から学んだのです



同じ過ちを繰り返さないために



人間は忘れやすい動物だといわれます



どんなに辛い失恋も


悲しい別れも


いつしか忘れ


新たな明日を歩いていくように


生まれついています



それはそれでよいことです


けれども、その反面


せっかくの経験が役に立たないことがあります



以前にも同じようなことがあったのに


また同じ過ちを繰り返してしまう



それが人間の性です



とかく人は失敗という結論を


忘れ捨て去ろうとします



しかし、この失敗が成功の種になるのです



その種を育てるには


失敗の記憶を鮮明にやきつけることです



家康を例えにするなら


信玄との戦いに敗れ


這々の体で逃げ落ちた


見るも哀れな自分の姿を


あえて肖像画にしています



その絵が有名なしかみ像です


家康は31歳でした



その肖像画は今でも残っています



ふくよかな顔のイメージとは違った


家康の表情に驚かされます



その顔は極度の不安と恐れが


リアルに描かれています



家康はこのときの失敗を


二度と繰り返さないための戒めとして


終生、その肖像画を飾っていたようです



そうすることで


失敗の原因と結果を


しっかり心に刻んだのでしょう



三方ヶ原の戦いから10年後


武田家は滅亡しましたが


そのとき家康は


禄を失った武田の家臣を


そっくり召し抱えたといいます



それは信玄を知る家臣から直接


信玄の軍法哲学を学ぶためであり


その成果は後に


徳川家康軍法となったのです



人は石垣、人は城という


信玄の有名な言葉がありますが


家康は自分に欠けていた人心術を


こうして失敗の哲学から学んだのです



つまり家康は一度の失敗を徹底的に分析し


そこから人生の財産を得たのです



歴史にもし〜だったらがあるとすれば


家康が三方ヶ原の戦いで負けなかったら


果たして徳川幕府300年を築けたかどうかは


疑問です



失敗して自分の弱点を知り


他人の強さを学ぶことです



そうして生きる強さを身につけていくのです



失敗と前向きに向き合えば


必ず知恵が生まれます



この知恵が創造力を育むのです



そしてこの創造する力が


失敗を人生の財産に変えてくれるのです



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