🌿 育つということは、種を植えることに似ている @高橋ななみ


人の成長は、植物と同じだと思う。

まず、小さな種が土の中で眠っている。
そこに水や光や声かけがあって、ようやく芽が出る。
芽が出ても、すぐに大きくはならない。
風に揺れながら、少しずつ茎が伸びていく。

やがて、つぼみがつく。
そのつぼみがふくらむまでには、
時間も、環境も、仲間の支えも必要になる。

そして、ある日ふっと花が咲く。

教育も、地域の活動も、人の成長も、
この流れとまったく同じだと思う。


■ 子どもが自分で育つ経験が大切

水をやるのも、
雑草を見つけてどうするか考えるのも、
子ども自身の手でやることが大切。

大人が先回りして全部やってしまうと、
子どもは「やってもらう側」のままになる。

水をやりすぎたり、
雑草を見落としたり、
日当たりを間違えたり──
そういう小さな失敗が、
その子の“育つ力”になる。

大人の役割は、
誘導することではなく、
子どもが自分で気づける環境をそっと整えること。


■ 親や先生、上司や友達の役割

親も先生も上司も友達も、
本来は“育てる人”ではなく、
育つのを支える人だと思う。

「こうしなさい」と方向を決めるのではなく、
その人が自分で伸びたい方向に伸びられるように、
そっと見守る存在。

人は、ひとりでは育たない。
でも、誰かに誘導されても育たない。

人と人がそばにいて、
見守りながら、一緒に育っていく。


■ 市役所が守りに入る理由

市役所の人たちは、
受験で大きくつまずいた経験がない人も多い。
だから、失敗の痛みや、
そこから立ち上がるプロセスを
実感として持っていないことがある。

失敗を知らないと、
人が育つときに必要な“時間”や“揺れ”が見えにくい。

その結果、
クレームを恐れ、
前例から外れたくない空気が強くなり、
どうしても“守り”に入ってしまう。

でも、守りに入った組織は、
新しい芽を育てることができない。


■ 鴨頭さんの「偽装成功体験」とは別物

鴨頭さんの言う「偽装成功体験」は、
まず“成功した気分”をつくるためのもの。
これは、行動できない人の背中を押すための
前段階としては意味がある。

でも、私が考えている「育ち」は、
そのずっと先の段階。

空想ではなく、
現実の中で、
失敗しながら、
自分で育つ力を身につけていくプロセス。

だから、
偽装成功体験とはまったく別物。


■ まとめ:前段階と本物の育ちの違い

下の表が、今回の話の全体像。

段階 内容 目的
前段階 空想の成功を描く・成功した気分をつくる 行動のきっかけをつくる
本段階(育ちのプロセス) 種を植え、失敗し、育ち、花が咲く 本物の成長をつくる
さらに先(リーダー) 将来を見せ、見守り、育つ力を信じる 人を自立させ、未来をつくる

■ 将来を見せられるリーダーとは

 

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【写真説明】

「自分の手で育てる。失敗も含めて、花が咲くまでの時間を信じる。」


将来を見せられるリーダーとは、
大きな声で引っ張る人ではない。

芽が出て、
茎が伸びて、
つぼみがふくらんで、
花が咲く。

そのゆっくりとしたプロセスを信じて、
焦らず、急がず、
その人の“育つ力”を信じて見守れる人。

失敗を恐れず、
小さな芽を信じて、
一緒に育てていける人。

それが、
私の思う「将来を見せられるリーダー」。


 

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