成長を見守る喜びはかけがえのないもの

 

 

子どもに生まれつき能力がそなわっていることを認めることも大切ですが、同時に、安全に気をくばるのも親の責任です。

 

 

 

 

この二つのバランスをとるのは、なかなかむずかしいところです。

 

 

 

 

子どもが成長していく過程のさまざまな時期において、自由を与えることと過保護のあいだのどのあたりにポイントをおくかは、とても微妙な問題です。

 

 

 

 

あまり心配ばかりしていると、子どもは臆病な人間になってしまうかもしれない。

 

 

 

 

かといって、あまり自由にさせていると、いいことと悪いことの区別がつかない人間になってしまう・・・・

 

 

 

 

法律、道徳、倫理(善悪の区別)の面で、していいことには限界があると理解させなくてはなりません。

 

 

 

 

子どもの行動に肯定的なことと、なんでも許すこととはちがいます。

 

 

 

 

家の外の世界にルールがあるように、家のなかにもルールが必要なのは言うまでもないこと。

 

 

 

 

けれども、あまりルールにしばりつけておくと、子どもは精神的に窒息してしまいます。

 

 

 

 

また、危険については、どのような行動がどのような結果をもたらすかを理解させるようにし、ただ恐怖心だけを植えつけてはいけません。

 

 

 

 

子どもは危険から守ると同時に、情緒的にも安定し自信のある人間に育てるように努めてください。

 

 

 

 

また、親がその時の気分で子どもの行動を認めたり禁止したりしていると、逆効果です。

 

 

 

 

言うことはいつも一貫していなくてはなりません。

 

 

 

 

そして、約束したことは必ず守りましょう。

 

 

 

 

親の言動が首尾一貫していなければ、子どもはどういう行動がどういう結果をもたらすかを学ぶことができないからです。

 

 

 

 

原因があるから結果があるという「因果関係」こそ、ある意味では人生の法則のすべてであり、子どもが学ばなくてはならない、一番大切なことなのです。

 

 

 

 

私の祖母が良く言っていた言葉があります。

 

 

 

 

「子どもには絶対にウソをついたらダメだよ。子どもはそのことを口にしなくても、一生覚えているから」

 

 

 

 

親にとって、子どもが素晴らしい大人へと成長していくのを見守ることほど、大きな喜びはありません。

 

 

 

 

子育てにおいて、まちがいを一つも犯さないことなど、不可能かもしれませんが、親子関係の基本にしっかりとした愛情があれば、たとえ多少のまちがいがあっても乗り越えていくことができるでしょう。

 

 

 

 

究極的には、子どもの本当の親は「神」なのです。

 

 

 

 

子どもはわたしたちの人生を豊かにするためにやってきます。

 

 

 

 

「おたがいが人生の喜びとなるように、あなたは生まれてきたのだ」ということを、親のみなさんはどうかお子さんに伝えてあげてください。