左の卵巣に母の名前をつけた
「エイコちゃん」


わたしは自分のカラダに語りかけるようになりましたおねがい

 


もう膣のケアはしていたが
卵巣や子宮まで意識してなかった

意識していないからか
なぜか
命名するとき、左の卵巣だけ言葉が詰まり
何も出ててこなかった

ほんと意識してなくてゴメンなさい

今まで、女性として母として頑張って私を守ってくれていた卵巣
わたしの一部なのに無意識だった

お風呂に入って
温まりながら
左の脇腹にそっと手を当てていたら
不意に母を思い出した

母の人生は幸せだったのだろうか
同じ女性として分かってあげられなかったこと
味方になってあげられなかったこと

悔いは尽きないけど
でも、最後には夢の中で私を抱きしめてくれた
あれは夢じゃないよね


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亡くなってから、やっと母がわたしを抱きしめてくれた


痴呆になった母を介護していたが本当に嫌々だった
意思疎通がとれない
尊厳が壊れていた

母の人生を考えると
深く胸が痛む


きっと自分の本当の気持ちなど言えなかっただろう

泣き事も言わず、父(伴侶)も早く亡くして、甘えることも自由に生きることも、そんなことを自分に許さなかった
だから、最後はオムツをして痴呆になって
子どもに戻ったのだろう


わたしは優しくその子どもを愛してあげることは出来なかった
それでも母として見ていたから

母は身を持って私に教えてくれた

あなたは貴女の道を生きなさい
素直に、自分に嘘をつかず、生きなさい
そんなメッセージを受け取りました

だから
左の卵巣はエイコちゃんです
私と共に生きます

楽しもうねエイコちゃん