透明な風、猫の背中。




ジャックと豆の木が本当にあった事だったとしたら?

ホールマークエンターテイメント、いつもの3時間TV映画です。
とてもおもしろかったです。



おとぎ話の別解釈というのは色々あると思いますが、これは久々におもしろかったです。


ジャックは雲の上の巨人から金の卵を産むガチョウとハープを盗み、巨人をやっつけて巨万の富を得ます。それが今のジャックの先祖の話…。
ジャック一族は巨万の富を元手に、現在では大手会社の歴代社長です。
でも、ジャックの一族には呪いがかかり、男性は40歳前後になると不審な死を遂げるのです。



最後のジャック(真のジャック)と呼ばれる現在の社長がカジノを立てようとする場所から、巨人の骨が発掘されます。そして不思議な美女も現れて、ジャックは先祖の犯した罪を知り、解決していくんです。



おもしろかったのは、何と言っても雲の上の凶暴な巨人から奪ったという、先祖の言葉(おとぎ話)が真っ赤な嘘だった事。
ケンカの時には両方から話を聞かなくてはわからないと思いますが、まさにそれ。
巨人は優しくジャックをもてなしたと言うのに…。裏切ったのはジャック!
恐ろしい巨人が…と言うだけで、人々はそんな巨人を退治しても罪の意識もなく、良くやった!というだけですものね。


安心して見れるファンタジーで、その上現代から始まり、良く知っているおとぎ話が舞台ですので、凄くわかりやすく、そして、目新しくずいぶん引き込まれました。


桃太郎の退治した鬼だって、身体が大きく、人間とは違うというだけで、どうだかわかりませんよ。