透明な風、猫の背中。




鬼才テリー・ギリアム監督、85年のSF近未来映画。
期待しすぎたかも知れません…って辛口すぎ?



80年代という事を考えると素晴らしすぎるかも知れません。
シーンも所々おもしろく、心を掴む所がありましたが、全体的に好みでないというだけです。
ついてけないかな。


近未来のコンピューターで管理された仮想の国ブラジル。
ばかなミスから誤認逮捕から始まり、主人公がいつも夢に見る美女がからんできます。
そこはテロが割と頻繁に起こるとんでもない所だし、テロリストの誤認逮捕で捕まった靴屋のおじさんは、書類が違うので心臓が弱いという事が伝わらず、尋問(拷問?)で殺されるし、主人公の母親は美容整形を繰り返し、なんだかみんな普通にしているけど軽く狂っています。
過去の人間から見たら、今の私たちの常識も軽く狂っているように見えるかも知れませんね。



主人公が移動になった情報剥奪局の部屋は不思議でした。隣の部屋と机が繋がっていてへたすると机をひっぱられスペースがなくなっちゃうの。上司は色々聞きに来た部下達を引き連れてずっと歩いているのが仕事みたいだし。
後で思い出せば思い出すほど、不思議で味のある、忘れられない作品になるのかも知れません。


これにもメールシュート(でいいのかしら?)が出てきて、クリスマスで、そういう意味で選んだ訳でもないのに、似たキーワードの映画を立て続けに見ている 状態です。クリスマスは偶然で、会社で時代がちょっと古ければしょうがない事かも知れないですね。…これは未来の話ですけど。


映像や部分的には良かったと思いますが、全体的に大腕振って大好き!とは言えない、でも不思議な魅力の作品でした。