透明な風、猫の背中。




三谷幸喜監督のコメディ。
凄くおもしろかったです。
ラブ・アクチュアリーみたいな作りですね。



大晦日のホテルで、色んな思いを抱えた23人の役者が、思い思いのどたばたを経て、新しい年を迎えます。
特に流れがスムーズで、人物紹介を含む冒頭の部分が凄いですね。
ラブ・アクチュアリーのように、人間関係が少しずつ繋がりあっています。



これぞ日本人!って思いました。三谷さんが凄く日本人らしい日本人なんでしょうね。
それに、日本にはこんなに良い役者が揃っているんだなぁとも思いました。ぜひ外国人の方にも見てもらいたいです。外人さんは吹き替えで見るのかしら??
声を聞いてもらいたいですね。いつもDVDで映画を見る時、字幕と吹き替えと2回見るんですが、どうしても外人が声が低い。それにお国の言語によって、ケ ンカをしているよう、嫌味を言っているよう、甘ったるい等聞こえ方があるから、日本人の女性の可愛い声がどう聞こえるのか知りたいです。


松たかこは可愛いですね。ちょっと微妙な所もあるような気がしていましたが、明らかにスクリーンでは光り輝く女優さんです。携帯が私のと一緒でちょっと嬉しかったし。
久しぶりにYUOの歌が聞けるかと楽しみにしていましたが、ちょっと引いちゃいました。うまいんですけどね。前はもっとうまかった気がしていたから。もっともっと歌で生きていって欲しい人です。
役所広司も佐藤浩市も格好いい!篠原涼子も可愛いです。役所広司の男のプライドみたいなのも笑っちゃいました。とても真面目なキャラだけに、微笑ましいです。


ちょっと残念だったのは、唐沢さんと西田敏之。もうちょっと何かを見つけるドラマがあっても良いのにな。あれだけいれば、難しいんでしょうね。


ばかみたいに爆笑の連続!というのではありませんが、日本人にあったかわいらしいくすっと笑いを引き出してくれます。


そういえば、「ラヂオの時間」DVDの特典に、THE有頂天ホテルの宣伝が入っています。三谷監督による、超長回しホテルアバンティ巨大セットの案内+テーブルクロス引きです。
中で、監督の長回しへの気持ちを語っていました。そしてテーブルクロス引きまでのワンカット。緊張したでしょうね。THE有頂天ホテルも長回しが多く、役者が緊張したと言うことです。確かに多くて、雰囲気が演劇でした。

それもこの映画のおもしろさの特徴ですね。