私の家に1通の封筒が

 

中の便箋には文字が

 

「女はクリスマスケーキ」と

 

いったい誰の仕業か・・・

 

 

 

後日、窓のカーテンが揺れた

 

「こんにちは 聞こえますか?」

 

えっ?ええ

 

「私は言葉です」

 

私の心に声だけが届く

 

何と言う言葉ですか?

 

「女はクリスマスケーキ」

 

あなたの封筒でしたか

 

「はい。」

 

「私は大昔に生まれた言葉です」

 

確か、女もクリスマスケーキも24、5歳を過ぎると・・

 

「はい。失礼な言葉です」

 

今だったら、こんな事上司が言ったら大変な事になるかも

 

 

「あの頃、私のこの言葉でどれだけの女性が嫌な思いをしたか」

 

「申し訳なくて・・」

 

「流行は、過ぎる」

 

「でも、過去は消せない」

 

「私の罪を思うと・・・」

 

 

 

大丈夫だと思いますよ

 

「大丈夫だなんて気安く言わないで!」

 

「当時の女性の気持ちなんて分からないくせに」

 

 

ななこおばばさんも当時、

上司から言われたそうです

 

 

「そうですか・・・」

 

 

その時、ななこおばばさんは心の中で言ったそうです

 

「なんて?・・・・」

 

 

 

「大きなお世話だ、このたぬき親父!」

 

 

 

「・・・・・」

 

 

あなたの言葉に傷つき悩んだ女性達も

 

 

今では、立派なおば様方です

 

しっかりと自分の道を歩いてるはず

 

そんな言葉もあったわねえ!

と言ってると思いますよ

 

 

 

 

カーテンはもう、揺れません