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ああ、今日はもう週末!



月曜日は、フランス人産科医のミッシエル・オダン博士の来日記念シンポジウムに行きました。


湘南鎌倉総合病院の主催で、全国から産科医や助産師の方々が集まり、哺乳類の育児行動を円滑にさせる愛情ホルモン「オキシトシン」を護る周産期ケアをと、提言がありました。



著名な産科医の先生方や小児科医、助産師、動物行動学者らがプライマルヘルスについて興味深いプレゼンテーションをしてくださいました。



新生児集中治療室で小さめ赤ちゃんのケアをされている大学病院小児科医の先生のプレゼンテーションには、はっとしました。


「生まれた新生児ラットは、母ラットにしっかり舐められると、今度は自分が出産した際に、子を舐める行動ができる」。


ある観察では、カンガルーケアをした産後の母親は、赤ちゃんが泣くと「あら、びっくりしたのね」と共感的に語りかけができる。カンガルーケアをしていない場合は「泣いちゃだめよ」と指示的な語りかけが多い。この差を生むのはなにか。


ロシアの育児放棄を低下させた産後ケアなど、興味深い数々の報告が。



赤ちゃんを受け入れる力に、スイッチが入るケアを提供していきたいといった、素晴らしい発表でした…。


「入ったものが、自然に出る」
「入っていないものは、出ない」


「インストールされていないソフトは起動しない」そんなメッセージのように感じました。


内因性オキシトシンが分泌される愛情深いケアを、母になる女性にすることが、生まれてくる子どもへの愛情行動に現れる。今回の専門家の方々が、日本の子ども虐待を減らすキーマンでは⁈と感じました。


1995年から、ミッシェル.オダン博士には国際会議や懇親会の場で、何度もお話できる機会に恵まれてきました。
今回は久しぶりに直接お会いできて、お話できて感激。


10月にはハワイで、次世代に、未来に渡していくべき人類のホルモンシステムの国際会議があるようですよ。

行きたいですね⁈


オキシトシンシステムが、きちんと活かせるバースプロセスで、より多くの女性が出産できますように…。