認知症の母は、6時半にはベッドへ。
ベッドに腰掛けてパジャマに着替える母。
ズボンを脱いだところに行き、素早く紙パンツの脇をさぁーっとひきちぎる私
この瞬間…母がワハハと笑えば紙パンツ替えが成功
時々、怒り出すこともあるからね。
7時に父は、お風呂に入り8時にベッドに入った。
夜中、まず母が12時頃にトイレに。
12時半頃に父がベッドから起き上がる。
母が父に 「起きるの?おしっこ?」
「……。」
補聴器入れてないからね、母の声はほとんど父には聞こえない
父がヨロヨロと手すりに捕まりながら、トイレに向かう。
「大丈夫?」と父の後ろについて行く。
父がトイレに入った後、また自分のベッドに戻り、父が入っているトイレのほうを座ってジーっと見ている。
私は、黙ってふたりの様子を布団の中から見ていた。
トイレから出てきた父を迎えに行き、父に布団をかけて、また母は寝た
この様子が、朝までもう一度あった。
この前、父が眠れないのは、母が父の耳を引っ張ったりして眠れないのか…と思ったけどそうじゃないね
夜中、母は父の面倒を見なくちゃと思っているんだ、何だか申し訳なかったなぁ
認知症でも、健気に父のお世話をする母の姿…私はずっと忘れられないかもしれない
会話も成り立たないし、お菓子も置いておけばぜーんぶ食べちゃうし、紙パンツも替えてくれないし…の認知症の母なんだけど…
父がトイレから出てくるまで、ずーっと横にならずに待っている母の姿。
トイレから出てきた父を迎えに行く母の姿。
父が布団に入れるように、布団をめくり父の足を滑らせて布団の中に入れる母の姿。
何だかね、感動しちゃいましたよ