半ズボン卒業年齢が、12歳から6歳に低下したと書きました。

その一方で、小中一貫教育が流行っています。

私の父いわく、「中学校は人格教育、小学校はおもちゃの学校」なのですが、小中一貫教育は、小学校1年生にも中学風の人格教育を施そうとします。

ある小中一貫校の校歌には、「立志貢献」という言葉が出て来ます。

立志とは、孔子の言葉で、14歳で経験すべきものとされますが、これを小学校1年生にも口パクさせるのです。

何も考える必要がなく、ただ毎日を楽しく遊んでいればいいのが小学校時代の魅力であるのに、小中一貫教育は、子供時代を短縮しようとする試みであると考えます。

小中一貫教育は、学校統廃合の理由にされているから悪いと主張する人もいますが、私はそうは考えません。

子供時代を短縮してしまうから悪いのです。

社会通念とは逆に考えてみませんか。

小学校を7年に延長し、現在の中学校1年生を小学生として教育するとか。

13歳が、15歳から年下として導かれるような教育よりも、6歳を年上として導くような教育が悪いとは一つも言えません。

かつて12歳だった半ズボン卒業年齢を、むしろ本人がまだ体形の変化等を来していないことを条件に、13歳に引き上げてしまうのも一つの方法です。

新しいものが好きなのだったら、それも新しいものの一つです。