《計算することが苦手だったら》

今回は、「数える」ってどういうこと?
と言うテーマで考えてみようと思います。
 
 
小学校に入ると、いきなり、
足し算、引き算といった計算が始まりますね。
 
数の概念が成り立っている子には、
イメージと数字が結びついて、
楽しい作業(#^.^#)
 
でも、
 
まだまだファンタジーの中で遊んでいたり
物と数字が一致していない場合、
数字だけを扱う事に苦労することがあります。
 
 
数って、大人は当たり前に使っているから、
何でわからないの?って思うかもしれないけれど、
実は奥が深いです!(^^)!
 
まず、幼児期。
 
だいたい3つまでは、物を数えることができますが、
その後は、「たくさん!」とか「いっぱい」と言って
物を数える時に、声に出している数と
指差しをしている物(具体物)とが
一致していないこともありますよね。
 
そんな時は、
『1対1対応』といって
具体物と数の呼称を一致させていく、
という事がまず大切です。
 
お家にあるものを何でもよいので、
ひとつ、ふたつ、と数えてみましょう。
 
りんごやみかんなどの具体物を「とお」くらい
数えられるようになってきたら、
 
次は、おはじきや、ブロックなどといった、
半具体物を数えられるようにします。
 
ここは、とても大切な部分で、
日常生活で見たことのある物を、
抽象的な具体物に置き換えられる、
という点と、
数と量を一致させていくために、
同じ基準で揃える、という概念が含まれています。
 
さて、難しく考えなくても大丈夫。
 
 
りんご→ブロック、で数えられるようにしましょう。
 
それができるようになったら、
ブロックをドットなどの、記号に変えて、
三次元ではなく、頭の中で数値化できるようにしていきます。
それと同時に、数字を書くようにできるといいですね。
 
りんご→ブロック→数字
 
これで、数の概念が入っていきます。
 
 
でも、これ、単純作業で行っても面白くない。
 
 
数に苦手さをもっている子も、
ファンタジーの世界やお話の世界からだと
すーっと入っていきます。
 
「お母さんに10個のあめをちょうだい」(3~4歳くらい)
 
「お母さんは5個、○○ちゃんも5個に分けてちょうだい」(4~5歳)
 
「昨日は2個、今日は3個、明日は1個もらえるんだって。全部で何個?」(5~6歳)
 
「ある時、うさぎさんが12個のお菓子を2個ずつ、
お友達の家に配ろうと思いました。
どの道を通って、何人のお友達に配ったでしょう?」など(6~7歳)
 
迷路やストーリー性のある問題だと、
とても張り切って取り組んでくれます。
(かっこは目安)
 
それでも、なかなかそれが上手く行かない場合もありますが、
そのときは、物を分類するという作業が必要になります。
 
同じものと違うものを分けていく。
これが、人間が狩猟民族だった時の
分配する行為の基本だから、
発達の順序にも当てはまるんです。
 
同じものだけを集めて、数える。
そのために、種類分けをたくさんしてみてね。
そうすると、数える意味がわかってくるんです。
不思議。
 
 
まず今回は、数に苦手さがあっても、
順番にできるようになる方法がありますよ、
というお話でした😄