札幌市中央区宮の森 まいこピアノ教室 水倉舞子です。
ブログにご訪問いただき ありがとうございます
5月になったらこの曲をご紹介したいなあ。。
と、思いながらあっという間に時間が過ぎてしまい
もう5月も終わりになってしまいました💦
今日は、急いでご紹介させて頂きたいと思います
クラシックの曲は、先月ご紹介いたしました『春』に続き
『5月』がタイトルについた曲もいろいろとあります
今回ご紹介させていただきますのは
シューマン作曲 ”子供のためのアルバム”より
第13曲 『愛らしい5月よ…』
です
本当に、愛らしい曲です
オーストリアのピアニストで音楽学者であった
パウル・バドゥラ=スコダ氏の解説によりますと
『そもそもホ長調という調は、喜びの調であり、また春の調
咲き誇る花々と陽光によってふたたび暖められた自然に寄せる
歓喜の調なのです』
とのことです
とても、素敵な文章ですね
クラシックの曲は、○長調とか○短調、というように
『調性』 が大事です。
『ハ長調』ならば、有名な
ど・れ・み・ふぁ・そ・ら・し・ど
と並んでいる8つの音が使われます。
『ホ長調』とは。。
みから始まり
ど・れ・ふぁ・そ・の音に ♯(シャープ)がつきます
シャープがつくと、その音は半音 高く なります。
ですので
み・ふぁ♯・そ♯・ら・し・ど♯・れ♯・み
の、8つの音が使われます。
順番に弾いてみると、高く、上がった感じがよくわかります
こんなふうに、音の並び方と、その中で使われる音が
高くなっているか、低くなっているか
それにより、雰囲気やニュアンスも違ってきます
さらに、パウル・バドゥラ=スコダ氏の解説は
次のように続いています。
『この歓喜は、第1小節と第3小節の
愛情に満ちた 上方への6度跳躍 によって表現されます』
『上方への6度跳躍』とは
6つも離れたところへ 音が上がる という意味です
最初にこの形が出てきて
曲中、何度も音を変えて同じ形が出てきます。
写真の赤丸をご覧ください
曲全体で、音が上がるということが繰り返されている
のです
音 が 上がっている か 下がっている か は
音楽の表現において、とても 大切 なことです
音は 高さ と 長さ によって表され
そこに、作曲家が表現したかったことが
込められているからです
ですがピアノでは、高い音も低い音も
同じように弾けてしまいますので
よく意識する必要があります。
この曲では、音が一気に上がる部分は
『喜び』 が表現されている
春になり、心が喜び、気持ちが高まっている
そのまま、音の動きで表されているのですね
愛らしい 喜びです
ぜひ、それを感じ取って弾けたら良いですね
最近は、5月でも、春を通り越して
夏のように暑い日も多いですが💦
皆さま、どうぞ良い5月の終わりを迎えられてください
この『子供のためのアルバム』は
子供たちの練習のための、易しく美しい曲集です
シューマンによる
『音楽の座右銘』 も書かれています
とても素敵なことがたくさん書いてありますので
ぜひ、またご紹介させていただきたいと思います
ドイツの巨匠ギーゼキング氏の演奏です
なんと、アマチュアの蝶類研究者だったそうです
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