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煮物


結婚して数日が経過した夕食


「今日は煮物を作ったの」
食卓にはおいしそうな煮物が。


「いただきまーす」
なにか黒いものを箸でつまみ、何も考えずに口に入れた
ぐにょ
予想しなかった食感

ボクは飲み込めませんでした。


「なにこれ」
「プラム」
「はぁ」
煮物にプラムって...


「料理本の通りに作ったんだから...」
心外そうな彼女
「とにかく、君も食べてみなよ」
黒い物体を口に入れる彼女。


一口かじると、目の前の煮物が入ったお皿を持ち、立ち上がった。
「今、何か作ってくるね」
何事もなかったように台所に向かい彼女は料理を始めた。



教訓
料理本を信用してはいけない。味見は大切だね。



彼女の名誉のために追記します。
彼女は料理が上手です。
生涯で食べれないものは、2回しか作ったことありません。
その内の1品がこの話。
あとの1品は後日

豚のしょうが焼き

豚のしょうが焼きを作ってみた


たまねぎも一緒に漬け込んで焼きました


nanairoのブログ-しょうが焼き


お味噌汁は、キャベツ、いんげん、ほうれん草。



いただきまーす。

前の日

いつものように会社が終わって、すぐに彼女の病院へ向かった


まだ、桜の花が咲く少し前で肌寒かったのとお腹も空いていたので、コンビニで肉まんを買って病室へ行った。



彼女のベッドの横で肉まん食べながら、雑談(正直内容も覚えていない)をして、たまに彼女も肉まんを欲しがるので一口大に割って口に入れてあげていた。
肉まんを食べさせると、とびっきりの笑顔で「おいしい」というので、その笑顔見たさにほとんどの肉まんを餌付けしてしまった。



「1時間ぐらいして、明日は休みなので早く来るよ」
ボクはそう彼女に告げた。
「ホント、うれしい」



彼女の笑顔を見た最後だった。

携帯電話

看護婦さんが、彼女の持ち物をまとめてくれている。
「これが枕元にありましたよ」


彼女のPHSをボクに渡してくれた
画面には、変換途中の意味のないアルファベットが数文字打たれている

病室では禁止されていたのに、誰かにメールを打っていたようだ



誰にメールを打とうとしたのか
どんな内容をメールしようとしたのか
誰にもわからない



変換途中の意味になっていないアルファベットが、彼女に起こった出来事が急であったことを教えてくれた。

池屋前


40分待って入れました。

やぐらの上に上ってます。