息子くんが母の日に美術館に連れて行きたいとずっと言っているのですが

用事が出来たり混んでいるところは嫌だと言っているうちに

もう父の日も過ぎて、とうとう山に行くのはいかがなものだろうと

いうLINEが来た。

 

夫が出かける度に家族LINEに写真を送るものだから完全に勘違いされている。

綺麗な景色もいいのだけれど、ゆっくり出来るという保証があれば、山でもいいのだけれど、さあ頂上に着いたすぐ帰ろうというのはごめんなのだ。

 

もう本当に歩いて行かれる近くでいいのだからと、日頃から気になっていて

夫が近すぎて却下されている成城の旧お屋敷に行ってみることにした。

 

とはいえ、今は三ツ池緑地の一画として建っているようだけれど、雨ならでは

ゆっくり見学できるのではないかとワクワクしながら伺った。

 

この邸宅は、所有者だった人がアメリカに住んでいたということから洋風の邸宅なので、色々と興味深い作りになっている。

まずは、玄関なのだけれど、日本風の玄関とは違って、家の作りのわりに狭いし、部屋が細かく分かれていて、ちょっと手狭ではあるけれど、最初の部屋に入って

この家のことがビデオで流れる。この家に住んでいたお嬢様のナレーションのようだ。一気に親近感がわく。

 

家の中の細かいところに感心していたので、外観の写真を撮り忘れてしまった。

ビデオで説明していた

世田谷区のホームページからお借りするとこんな感じだ。

入ってすぐの部屋が食堂で、ピアノが置いてあったようだが、今はこの邸宅の受付となっている。

すぐ横から二階へあがれるが、この屋敷には、お客様用の階段と使用人が使う階段があるということなので、両方を使ってみる。まずは、使用人の階段から上がって(使うのに抵抗のない手すりもついていたしね)もう一つから降りてみる。

食堂の先はリビング

この寄木張りの床、部屋によって張り方が違うし、照明の飾り絵も違うので

これまた全体を撮るというより、興味のあるもの中心に撮ってしまった。

この部屋の隣にはサンルームのようなカフェがある

12時半を過ぎたら珈琲が頂けるらしいのだが、ランチは別の場所に予約をしてしまったので、残念ながら、この日は、写真だけにしたが、息子に言わせると珈琲時間じゃないから、ゆっくり写真が撮れるよと写真を撮ってくれた。

確かに。

二階に行くと

まずは、この家で唯一の和室に目が行った。

障子の窓もあったが、その先に廊下があってすぐにガラス窓もあった。

洋館ならではの工夫だと言われたが、実家も同じような作りで茶室があった。

そうとは知らず、全部洋風にリフォームしてしまったが、と言えば聞こえがいいが

畳の部屋って贅沢ですよね。そういう余裕がないだけの話だ。

 

外は瓦もフランス瓦とかで素敵だ

雨どいも素敵とばかり、細かいところばかり観ているので時間がかかって仕方ない(笑)

お嬢様のお部屋から見たバルコニー この壁紙が部屋全体に広がっていて素敵でした。

しかしながらアメリカに住んでいたせいかペンキのようなもので壁を青く塗った部屋もあって、アメリカっぽいと思ったものでした。

階段付近の卵漆喰の壁が素敵でした。

見どころが沢山あって、この邸宅だけで1時間以上もお邪魔をしてしまって、

次の旧猪股邸は、時間が取れませんでした。

またまた撮り忘れましたので、近代建築の楽しみというブログからお借りしました。

 

京都の世界遺産『銀閣寺』の御用達庭師だった田中泰阿弥の関わった庭園と、昭和の有名建築家で近代数寄屋建築の巨匠吉田五十八の設計による近代数寄屋作りの邸宅。

だそうですが、お部屋が何部屋もお庭に面していて、ソファとかも置いてありますので、お庭を見ながら歓談なんて出来そうなお家でした。

茶室も二つありますし、中庭も素敵でした。

お庭は散策できるようですし、蛍とかも見られるようです。晴れた日に行きたいですね。

お昼を近くに住む娘夫婦も呼んでいましたので、やっつけ仕事で見学して帰って来ました。

他にも見られる邸宅があるそうですので、そのうちに行ってみたいと思いました。