夫は大のインド映画好き。

 

ですが、インドは、14億の中国を抜くかと思うほど人口が多いところです。

北インドの映画ボリウッドというのが好きなのでしょうか?

 

インド人が出ていればいいような気がします。

「スラムドッグミリオネア」「マリーゴールドホテル」「ホテル・ムンバイ」

「奇跡がくれた数式」「ライオン~25年目のただいま」

「どん底の人生に幸あれ」…インド人が出ている映画?でインドの映画じゃないと思われます。

「パジュランギおじさんと小さな迷子」…パキスタン映画?

 

ここからが多分、インド映画

「きっとうまくいく」

「PK」

「ダンガル きっと強くなる」

「ガリ―・ボーイ」

「女神は二度微笑む」

「あなたの名前を呼べたなら」

「めぐり合わせのお弁当」

「ヒンディ・ミディアム」

「地上の星たち」

「スタンリーのお弁当箱」

「ガンジスに帰る」

「神様がくれた娘」

「シークレット・スーパースター」

「バルフィ人生に唄え」

「ムトゥ踊るマハラジャ」

「パッドマン」

「きっとまたあえる」

「RRR」

「バーフバリ」 

こんなところでしょうか?

 

「ボリウッド」の他に「コリウッド」というのもあるようです。

コリウッドの名は、タミルナド(Tamil Nadu)州チェンナイ(Chennai)にある、映画制作会社が集まるコーダンバッカム(Kodambakkam)地区に由来、公用語のヒンディー語以外の少数言語の映画があるそうです。

Amazons primeで配信されたタミル語の映画「ジャイビーム」がそうだそうです。

 

 

今回のは、クジャラート語の映画です。この映画は、コリウッドなのでしょうか?

監督がクジャラート州出身で、この言語で映画を作っているようです。

クジャラート州というのは、インドの北西部にあるようです。

 

この映画は、監督の実話だとか、ちょっとニューシネマパラダイスを思い出します。

主演のラウルというのは、父親の手伝いで駅で到着する列車にチャイを売り歩いていいる9歳の少年です。

観ているこっちが、ラウルが捨てられたフィルムを触っているだけで、火事になったらどうしようと思ったりするのは、ニューシネマパラダイスを意識しすぎですね。

 

 

若い人は知らないかもしれませんが、日本でも駅弁を買うのが、列車の窓からだったころ、お茶の売り子もいました。

峠の釜めしなどは、人気で、列車が着く前から窓に近づいて購入したものです。

 

 

ある日、お父さんがこれが最後だと思うからと映画を観に連れて行ってくれます。

ラウルは、映画に魅了されて、もう一度観たいと思うのですが、お父さんは

映画は低俗なものだと反対します。

 

フイルム上映の映画は、映写室から光のすじがスクリーンに向かって伸びています。

この映画の光のすじは、その光の集まりの中に色々な色が混じり、目を凝らしたら、その中で人が踊ってさえいるような気がします。

 

日本でもいつまで、そんな光のすじがあったのでしょう。映画館に入ると映写室に位置を確認したものですが、いつの頃か、そんな光のすじを気にしなくなってしまいました。

 

ラウルは、映画が忘れられずに学校をさぼり、映画館に忍び込みますが、見つかって外に出されてしまいます。

あきらめて、外でお母さんのお弁当を食べていると映写技師のファサンが、その美味しそうなお弁当と引き換えに映写室から映画を観させてくれます。

映写室には、映画のフイルムを編集するために機械もあります。

 

 

私も小学生くらいの時に、父が撮った八ミリフィルムを編集するのに、使っていて

手伝いをしました。フィルムの穴をカットしたフィルムの穴と

合わせて接合するのです。

 

 

ニューシネマパラダイスでもキスシーンを切りとっていましたね。

 

ラウルは、カットしたフィルムを貰って帰り、日光にあてて、眺めていました。

友達も誘って、なんとか自分たちも映像が作りたいと思ったようです。

青いフィルムを目に当てると町が青くなり、赤いフィルムを目に当てると

街が赤くなる。印象が変わります。いや元の景色は村だったかもしれないけれど

フィルムを当てただけで、幻想の世界へと変わります。

 

自転車に乗った友達が草原を走って行く映像とか作るのも素敵です。

映画の原点を観たようです。

 

映画館に行くたびに新しい知恵を得て、映画をなんとか上映したいと思う

ラウル。

色々工夫をしますが、絵が動かなかったりしては、また映画館で知識を得ます。

ディズニー映画の歴史を科学博物館で観た時のことを思い出します。

ああ、この子たちは、走馬灯とか知らないんだよね。って

でも、ファザムがヒントをくれます。

 

色々なことがあって、ラウルの村でも映像が観られるのじゃないかと思っていたら、

映画館のある場所が2010年頃、デジタル化されて、フィルムが廃棄となってしまいます。

映像技師のファザムも職を失ってしまいます。

この映写機とフィルムの行方はどうなるのだろうか?

 

あちこちにどこかの映画で観たようなシーンも入りますが、それが郷愁を誘います。

 

インド映画らしさがないって?

でも、映画館ギャラクシー座で上映される映画には、見覚えのある顔やら、踊りなどが出て来ます。インドの映画ってこんなにあったのかと思わせられるほど沢山の映画が上映されます。

 

「ジョダーとアクバル」のリティック・ローシャン

 

ギャラクシー座での上映では、『ジョーダーとアクバル』(2008年)が印象に残りますが、意図的らしいです。階級を超えた話のようです。

 

アクションや踊りの好きな方には、淡々とした映画でドキドキもワクワクもしないかもしれませんが、何もないところから、想像する力ってすごいなと思いました。

 

 

お母さんの作るお料理が本当に美味しそうで、ラビオリスープを作ってみましたが、

本場物のカレーを食べたいです。