先日、実家の近くを車で走っていたら、黒いレースのシャツというかジャケットのようなものを着た欧米系の男の人が道を歩いていた。
その時は、ただただハテナだったけれど、
この映画を観て合点がいった。
このチラシのピンクのジャケットの下に着ていたのが
そういう服なのだ。
解説
「キング・オブ・ロックンロール」と称されるエルビス・プレスリーの人生を、「ムーラン・ルージュ」「華麗なるギャツビー」のバズ・ラーマン監督のメガホンで映画化。スターとして人気絶頂のなか若くして謎の死を遂げたプレスリーの物語を、「監獄ロック」など誰もが一度は耳にしたことのある名曲の数々にのせて描いていく。ザ・ビートルズやクイーンなど後に続く多くのアーティストたちに影響を与え、「世界で最も売れたソロアーティスト」としてギネス認定もされているエルビス・プレスリー。腰を小刻みに揺らし、つま先立ちする独特でセクシーなダンスを交えたパフォーマンスでロックを熱唱するエルビスの姿に、女性客を中心とした若者たちは興奮し、小さなライブハウスから始まった熱狂はたちまち全米に広がっていった。しかし、瞬く間にスターとなった一方で、保守的な価値観しか受け入れられなかった時代に、ブラックカルチャーを取り入れたパフォーマンスは世間から非難を浴びてしまう。やがて故郷メンフィスのラスウッド・パークスタジアムでライブを行うことになったエルビスだったが、会場は警察に監視され、強欲なマネージャーのトム・パーカーは、逮捕を恐れてエルビスらしいパフォーマンスを阻止しようとする。それでも自分の心に素直に従ったエルビスのライブはさらなる熱狂を生み、語り継がれるライブのひとつとなるが……。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」などに出演したオースティン・バトラーがエルビス・プレスリー役に抜てきされ、マネージャーのトム・パーカーを名優トム・ハンクスが演じる。
2022年製作/159分/G/アメリカ
原題:Elvis
配給:ワーナー・ブラザース映画 映画.comより
小学生の頃、近所のおばちゃんがよく映画に連れて行ってくれて、
プレスリーの「ブルーハワイ」が印象に残っていて、あの清々しい青年は、どこに行ったのだろうかと時々思っていたが、大人になって話題になった時は、なんかギンギラギンになっていて、あのカッコよかった人がこんなおデブのオジサンになってしまったのかと途方にくれていました。
そこで、自分が子供の時に観たのは、本当にプレスリーだったのか確かめたい気持ちもあって観に行きました。
私が子供の頃、映画で観たエルヴィスは、軍服が良く似合うまっすぐな感じの人で
歌も上手いし、素敵な人だろうなと思っていました。
この映画を観たら、育った生活環境から描いていた。黒人居住区で暮らしていたエルヴィスは、すっかり黒人たちと馴染んで白人ながらも黒人の心や音楽を受け入れていく。
黒人の友達がいるのが普通に見えるのがすごい。
ただ、この映画マネージャーのトム・パーカー目線なので、エルヴィスの苦しさ、愛情、悲しみも彼目線。
ファンが好きだったのだろうなというのも、トムの言い訳で、なんだかんだ言ってトムの口の上手さに巻き込まれて行っただけのようだ。
エルヴィスは、若い時は気概がある男で、それゆえにトムの罠も二重三重に仕掛けられていたのではないかと思った。
私が子供心に素敵だと思ったエルヴィスは、大人になった時に見たエルヴィスに見えなくて、歌はうまくても、ただ太ったギンギラギンの衣装に身を包んだオジサンにしか見えなかったのだから。
そして薬って怖いですね。映画によると、彼は日本やドイツでコンサートをしたいと思っていた。一時期は、スチュワート・ギルダーという志の近い人と希望に燃えていた時もあったようだが、ラスベガスのショーを優先しなくてはならない事になって、彼の身体も心もむしばまれていったのだと思います。
その日をこなすために薬を飲む。だんだんに言う事を聞かなくなっていく身体ではあっても、まだ若いと言う事で過信していたのかもしれません。
私みたいに歳をとってまで、痛み止めに頼っていたせいか、薬(痛み止めや血液をサラサラにする薬、ヒアルロン酸)が半年経っても抜けきらず、めまいや頭痛に悩まされていたので、他人事ではありません
エルヴィスの成し遂げたことは、すごく良く解る映画です。
お金を持っている人がお金がいくらあっても足りなくなるのもよく解ります。
これだけマネージャーさんたちに、身を滅ばされる映画が出来ているので、有名になったりお金を稼げるようになってに自分を見失わないように素晴らしい相手と仕事をして貰いたいものです。

