気を取り直して二本目、いや三本目です。
「地上の星たち」ネットフリックス
イシャーンは好奇心旺盛な小学生。窓の外の景色に心を奪われてしまうと、それに見入ってしまって、今の状況が解らなくなるような男の子。
勉強もスポーツも優秀なお兄ちゃんからも愛されているのだが、勉強はからっきしで、3年生で留年してしまう。
教科書を読めと言われても、文字が躍って見えたり、ボールが飛んできても取るなんて思いもつかないし、思う方向にも投げられない。
どの教科の教師も彼にはお手上げ。サボっているとしか見えず、つらく当たりますが、そうなればなるほど、彼は取り残されて行きます。
お兄ちゃんがお勉強が出来るだけに彼の両親も、なぜ、彼が勉強が出来ないのか解らない。
でも、最近、こういう脳の仕組みを持っている子の話を小耳にはさむことが多くなった人たちなら解るだろうし、ハリウッド俳優にも
字が読めないとか、顔が識別できないなんて人たちがカミングアウトすることによって、そういう子もいることが解って来たと思います。
ある日、イシャーンの父親が彼がお兄ちゃんに、休みの届を書いてもらった用紙を見つけて、学校に行きます。
すると、テストを受け取ったと言うサインも出していなかったり、色々と問題発覚。
このままじゃ、来年は学校をやめてもらいますと言われ、お父さんは、お金をつぎ込んでもいいからと寄宿学校へ学期の途中なのに
預けることにしてしまいます。お父さんは学校の偉い人の知り合いか、学校の関係者なので、寄宿学校の先生たちもなんとかしようとしますが、イシャーンは、どんどん追い込まれて行きます。家族と会えないのもとてもつらく感じています。
ただ、足の不自由な心の優しいの友達の隣の席を与えられて、彼のお世話をするのが彼の居場所のような感じです。
夫は、このあたりで脱落。何か食べるものを探しにキッチンに行ってしまったようです。
特に美術教師が自由な発想をさせてくれず、写実的な絵を描かせようとするのですが、イシャーンの独創的な心はそれを拒否してしまいます。
ところが、ある日臨時の美術教師ニクンブが現れ、自由な発想の絵を描かせようと音楽や踊りを取り入れますが、
歌と踊りで登場。
あわてて、夫を呼び戻します。
夫も「きっとうまく行く」の人だと、見始めます。
ところが
時すでに遅し、イシャーンは心を閉ざして二度と開けようとしません。それでもイシャーンが気になるニクンブは、彼の他の教科のノートを見たりして
鏡文字になっていたり、同じような文字を認識しずらいのを見つけます。
そこで、彼の家にも出向き、彼の部屋や作品を見て、非凡な才能に気づきます。そして、彼に自信を持たせるために奔走しますが、
彼は学校に居場所を見つけたのもうれしかったでしょうが、家族から認めて貰えた。家族が自分のことを解ってくれたのが、一番うれしかったでしょうね。
子供の育て方、こんな極端なことはないかもしれませんが、個人差があって、子供の認識にこたえるのには、親も頭を柔らかくしなければならないなと思いました。
うちの子の中には、小学校に入ってから漢字を鏡文字で書く子がいましたし、色の認識が中々出来ない子がいました。
他にも
信号の赤と咲いている花の赤が違うとか、子供の言い分も聞いていると面白いですよね。
この主役のイシャーンの役の子。うますぎて、ほんとうにそういう子かと思ってしまうほどでした。
夫は最後まで観たのかな。まあ私が満足したので良しとしましょう。
この後、夫は、インド映画は、ほとんど観たということに気づいてインドネシア映画「ザ・レイド」を観ていましたが、
すごい格闘技技で、息をするのを忘れそうでした。

