週末、自宅に帰ってやることと言えば、夫と映画鑑賞
近くで観られるものはもう勝手に観ているのかな
いい映画がやっていないと騒ぐ
「ワンダーウーマン」はアメコミだからいや、「罪の声」も却下
怖いのは嫌、まあいろいろあって
先週は「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」を観たのですが
始まる早々つまらなそうな空気。まあまあだなの評価をいただき、
今回は
「声優夫婦の甘くない生活」を勧めたのですが、
近くではやっていないので立川まで行ってきました。夫は待つことが出来ないので
着いて、あまり待つこともないこの映画になりました。ほんと無計画です。
解説
「17歳の肖像」「ワン・デイ 23年のラブストーリー」を手がけたデンマーク出身の女性監督ロネ・シェルフィグが、老舗料理店に集った人びとの交流を描いた人間ドラマ。ニューヨーク・マンハッタンの地で創業100年を超える老舗ロシア料理店「ウィンター・パレス」。かつての名店も、今では料理もひどい、ただ古いだけの店になっていた。さらに、店を立て直すためにマネージャーとして雇われた刑務所を出たばかりのマーク、仕事ばかりで他人のためだけに生きる変わり者の常連客アリスと、店に集まるのはクセのある人びとばかり。そんな店に2人の子どもを抱えたクララが飛び込んでくる。無一文の彼女は、ある事情で夫から逃げてきたというが……。キャストに「ルビー・スパークス」のゾーイ・カザン、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のアンドレア・ライズボロー、「預言者」のタハール・ラヒムらが顔をそろえる。2019年・第69回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。
2019年製作/115分/G/デンマーク・カナダ・スウェーデン・ドイツ・フランス合作
原題:The Kindness of Strangers
配給:セテラ・インターナショナル
ざっと予告編だけは観ていたので、ビルナイが出ているのはわかっていたのですが、始まってすぐに出て来たのにはビックリ。
彼がいるのは、レストランの奥まった席、これからの店のことを数人の男たちと話し合っています。
ロシア料理店とは名ばかり、キャビアさえ出しておけばいいかと言った感じのいい加減な店のようです。
それなのに、店が閉店時間になるまで、ずっとお店にいてくれたマーク(タハーク・ラヒム)に興味を持って
マネージャーとして雇ってしまったのです。落ち着いた思慮のありそうな人ですが、どういう経歴なのかわかりません。
このレストランの最上階に住むことになっても持ち物がほとんどありません。
ところでビル・ナイですが、なんかさかんに「ロシアなまりですまんな」みたいなことを言うのでロシア人の設定?と思いましたが、
ロシア料理店なのでということみたいでややこしい設定ですね。
その一方、
このレストランの路地には、子供二人を連れた女性。30代半ばかと思ったら、26歳の設定。でもクララを演じたゾーイ・カザンは30代。外国の方の年齢は難しい。
クララは警察官のDV夫から車で逃げてニューヨークに来たものの、夫が警察官だけに警察に頼るわけにもいかず、
まずは、義父のところに逃げ込むが相手にされず、
あちこちのパーティに忍び込んでは、食料を得たりパーティのクロークで服を着替えてきちゃったり、
その上デパートからも拝借したり、道徳上よろしくないことばかりしている母親です。
こんな生活いつまで続くのかと思っていると
救済所の列にも並んだり、昼間はあのニューヨーク公立図書館で過ごしているのかなと言うシーンもある。
特に上の男の子はパソコンが得意のようで、パソコンがあれば一日過ごすことが出来るよう。
「ニューヨーク公立図書館」とか「パブリック 図書館の奇跡」で、行き場のない人も受け入れてくれる場所で、シャワーを使う人もあるくらいなので、救済所と図書館にいればなんとか生きていかれそうですが。
クララ達親子は、クララがDVを受けていただけでなく子供たちも虐待を受けていたので、精神的に不安定。
ある日、下の男の子が教会で寝ていたら、夜中に外に出てしまって、しかも雪の降っているような日なので低体温症になってしまう。
しかし病院にいたら、警察に連絡をされ、夫にも見つかってしまう。
その時に教会でたまたま対応してくれたのが、ボランティア活動に余念がない看護師のアリス(アンドレア・ライズボロー)彼女が対応してくれて、父親から逃れることが出来たが、だからと言って安心はできない状態。
アリスは、教会で「赦しの会」も運営していて、そこで、ジョン(ジェイ・バルチェル)の付き添いで来ているマークとも顔見知り。
アメリカ映画を観ていると「断酒会」とか「くすり依存症を断つ会」とかあるが、今回は「赦しの会」
どうも他人を批判せずにいられない人の集まりのようだ?
アメリカの映画とかドラマにはkセラピーとかも多いし、警察物や病院物を観ていると、セラピストがいて、
精神的ダメージを受けると休みが貰えたり
カウンセリングを受けたりが充実している感じがある。
日本はどうなのだろうか。このコロナ禍、精神的につらい人が多くても、テレビ報道番組で、
いのちの電話に相談するようにとかしか言わないのは、救いの場が少ないのか?
それぞれの頑張りでなんとかするようにとのことなのだろうか。
話がそれるが、医療関係者、介護関係者のフォローは出来ているのかって心配になる。
この映画でジェフと言う青年が出て来る。何をやってもダメな青年なのだが、
悪気はない。一つ一つ教えれば、ちゃんとやるみたいだ。脳の構造上の問題みたいだが、超前向きな精神構造なのかもしれない。
とにかく、色々な人が助け合って、なんとか前進出来て行く話。
すべてを犠牲にして(彼女はそう思っていないかもしれないが)、みんなにつくすアリスの前途が明るくなってきたようで良かった。
クララも困っている人からは盗んでいないなんて、自分の行動を正当化していないで、若いのだから、しっかりと
生活を立て直して、子供たちをりっぱに育ててもらいたい。
取り急ぎ、簡単なレビューを。

