この映画の前に「エジソンズゲーム」を夫と観て来た。

エジソンよりテスラに興味を持ったので、今後イーサンホーク主演の

「テスラ」を早く観たくなった。それくらいエジソンが直流にこだわる頑固な男として

しか描かれていないように見えるこの作品が残念だった。

 

そして、翌日娘とこの「ストーリーオブマイライフ」を観て来た。

なんか自分が子供の頃に読んだ作品とは異なる感じがして

二の足を踏んでいたけれど、主に続編が主のようでなかなか面白かった。

 

キャストもよくこれだけの演技派をそろえられたものだと思うが

それだけ、この4人姉妹は才能にあふれた姉妹だったのだし、

両親の教育も素晴らしいものだったのだろう。

 

本当の貧乏な家庭は、作品中にべスが助けに行った家族で、

この4姉妹は、中流家庭くらいかな。それなりの教育は受けられ

それなりの食事が出来て、着るものも何とかなる程度。

子供の頃、髪の毛が唯一の財源ってどれだけ貧乏なのよと

思ったほどの貧乏ではない。

 

そうは言ってもほとんどの中流家庭がそうであるように

女性が一人で生きていくために

どうしたらよいかを真剣に悩まなければならない。

今より、作中にもあるが、結婚すれば収入はすべて夫のもの

子供さえも夫のものとなるか、苦しくても自分だけのもので生活するか

なのだ。

 

やさしくて美しい長女のメグ。女の子みんなが彼女が素敵な男性に見初められて

結婚するのを夢見てしまうような女性。

ジョーは、男勝りで父親が留守の間、父親代わりに家族を仕切っていくような行動力のある女性。でも、繊細さがある。

エイミーも活発な女性なので、ジョーと対立することが多いが、どうしても一番下なので、

何においても二番煎じになってしまうため、ジョーより言いにくいことをはっきり言う。

うちでも次女は、物事をはっきり言うけれど、そうしなければ、個性が埋もれて行ってしまうからなんだなと思いながら観ていた。

するとうちの長女はベスなのかな。

家族のことを思いやりすぎて、自分のことが二の次になっている。結婚にも消極的だ。

この時代の女性のような感性なのだろうか、尽くしすぎて自滅してしまいそうな気がしていて

結婚までいかないような気がする。

 

話がそれたが、この4人のお隣さんに住む孫がティモシーシャラメで、今回の作品で

初めて観たが、ハンサムで才能があると言われすぎていて、未見だったが、この4人の女性を相手に彼女たちの幼馴染のような役回りをきちんと演じていて好感が持てる。

 

もちろん、脇もしっかりした人たちが固めていて、ローラーダンのお母さんも良かったし、

メリルストリープのおばさまも、隣人の初老のおじさまクリス・クーパーも良かった。

7年後と前を行ったり来たりするので、もう少しエピソードに行く過程を解りやすくしてほしい感じはあるが、全体として面白かった。

 

この映画で女性の自立を考えると同時に結婚に愛があるかどうかを

それぞれの女性の立場で考えさせてくれる作品だった。

 

長女は、先日3か月ぶりのデートで

祖父に

「結婚して子供を作るのがおんなの務めだ。結婚を考えないデートは

ダメだ」

と言われたそうだが、

うちの父はこの時代の人みたいだわ。