義母のところへ
むすめたちと3人で行って来ました。
義母は、足を骨折して以来老健にお世話になっています。
行ってみたら、運悪く12時前だと言うのに、もう昼食とか。
しかもコロナ、インフル流行のため面会は30分までとのこと
しかたがないので、お義母さんに手を振っただけで、
出直しとなりました。
約一時間ほど、食事などして時間をつぶしてから
行きますと
今度はお風呂に入っているとのこと。
それでもスタッフさんが気の毒がって部屋で待っていて
良いということになりました。
しばらくするとピカピカになったお義母さんが
車椅子に乗ってやってきました。
3人で自己紹介をしたり、しましたが、何もしゃべってくれません。
そこで、末っ子が
実の息子の名前を言ったらわかるかなと思ったのか
「真ちゃんの娘のミっちゃんだよ」
と言ったのに、
「?」
そこで、
義妹がロッカーに入れておいてくれた
チョコレートを一つ上げてみると
急に
「ありがとうね」
「おいしいね」とどこかにスィッチが入ったようにしゃべりだしました。
娘たちそれぞれに
「きれいだね」とか、「素敵だね」とか言ったと思うと
「靴は今日二度履き替えたの」とか
「チョコが大好きで焼売と同じくらい好き」とか
「私だけ椅子に座っていて悪いね」とか
次から次へと言葉が出る。
夫と行ってもほとんど
「スカビちゃん?」「ありがとう」くらいしか言わなかったので
びっくりしている私に
「トシちゃんの?」と聞いたり「お嬢さん?」と聞いたり
チロルチョコより小さいチョコレート一個で
どれだけやる気スィッチが入ってしまったのだろう。
次から次へと出てくる言葉に
本当にこの人認知症だったっけと疑問さえ沸いて来た。
部屋の外から音楽が聞こえて来たら
「さようなら」と言うので
もう疲れちゃったのかなと思ったら
スタッフさんが入って来て
この日は音楽の日で、音楽指導があるので
良かったら皆さんでと言ってくれた。
お義母さんも
「二人ともこっちに来て」と言ってくれたが、
制限時間の30分は、ほとんど使い果たしていたので、
「また来るね」と言って帰って来た。
それにしても、チョコの威力はなんだったのだろう。
夫と行く時にケーキとか、色々持って行くのに
こんなにしゃべってくれたことなんて
ここ数年なかった。
ちょっと母にもチョコレートを試してみたかったなと思った。
