オスカー女優のハル・ベリーと、「007」シリーズで知られるダニエル・クレイグの共演で、1992年のロサンゼルス暴動に巻き込まれた家族を描いたドラマ。
デビュー作「裸足の季節」がアカデミー外国語映画賞にノミネートされたデニズ・ガムゼ・エルギュベン監督がメガホンを取った。92年、ロサンゼルス・サウスセントラル。ミリーは家族と一緒に暮らすことができない子どもたちを、貧しいながらも愛情を注いで育てていた。隣に暮らすオビーはミリーたちの騒々しさに文句をつけながらも、陰では彼らをあたたかく見守っていた。そんな中、黒人が犠牲になった事件で不当判決が下されたことから、暴動がぼっ発。その影響でミリーたちの生活にも変化が訪れる。ミリー役をベリーが、オビー役をクレイグがそれぞれ演じる。
映画の冒頭で
コンビニにジュースを買いに来た少女が、万引きを疑われて
店主に射殺される。
買いに来たのは、黒人の少女で店主は、韓国系アメリカ人なのか。
少女の手にはお札が握られており、店主は駆けつけた警官に
私は撃っていない。ただ、銃が揺れただけと言っていた。
以前にアメリカ人はアジア人の区別がつかないだろうなと調べたところ
黒人は韓国人だけは、解ると言うのを見たことがあった。
これがそうなのか。いわゆる「ラターシャ・ハーリンス射殺事件」
その事件が起こる前に黒人の青年が警官4人に暴行されると言う事件がおこり
その裁判の様子が四六時中テレビで放送されている。
行き場のなくなった子供たちを育てているミリーの家でも
テレビでは、どこのチャンネルもそれを映していてその白人有利に展開する
裁判の様子が移されている。
ミリーは大勢の子供を大事に育ててはいるが、そのためにケーキを売り、その間
大きな子供に小さな子供を託すこともある
学校でも街中でも黒人たちに不満が募っているのが感じられ、
暴徒化した時に、小さい子たちはテレビで見た店で品物を持って行く人たちをみて
真似をしようと出かけてしまいます。
大きい子は、暴徒化する友達を止めようとしたり、警官に捕まる人を見て
逃げ場を探したりします。
連れて行かれるわが子を見て、止めに入る親さえも捕まってしまったり
街がだんだん無秩序になって行きます。
暴徒化した友達を止めようとして、傷をつけてしまった友達を病院に
運ぼうとするジェシーとニコールが
警察に電話をかけて救急車を呼ぼうとしたり、車で病院に運ぼうとするが
街はどんどん暴動で、道が閉鎖されたり、火災で道が解らなくなったり
大変な状態になります。
ミリーも家に帰るとほどんどの子がいなくなっていて
探しに出かけます。
暴動に加わっていなくても大変な混乱状態です。
唯一の白人で、ミリーの隣人のオビーさえも手錠をかけられてしまう事態です。
警察だけでなく州兵も出動して町は大混乱
ようやく子どもたちが戻った家の場面で終わるのですが
この子たちが間違った方に行かないようにと願うばかりでした。
このように黒人ばかり集まる街なのに、白人の警察官が管理している
対立構造は深まるばかりだったでしょうに、ここからこの町は
どうやって立ち直ったのでしょうか。
事件は1991年、暴動は、1992年
それほど古い歴史ではなかったのですね。
