東京国際映画祭の頃は観たいと思っていたけれど、いざ、公開となってみると
予告を観ても、チラシを見ても面白そうな要素なし
でも評価が高いのは、どうせファンの贔屓目だろうと思っていた。
(あらすじ)
とある地方都市。山中にある炭焼き窯で、炭焼き職人として備長炭を製炭する39歳の紘(稲垣吾郎)は、帰郷してきた中学時代からの友人である元自衛官の瑛介(長谷川博己)と再会する。彼の一言を契機に、紘は父親から何となく継いで炭焼きの仕事をこなし、仕事を理由にして家庭のことを妻・初乃(池脇千鶴)に任せていたことに気付く。さらに別の同級生・光彦(渋川清彦)からは、息子の明に対して無関心だと言われてしまう。紘は仕事や家族に向き合おうと決意する一方、瑛介の過去を知り......。
映画を観始めて思ったのは
邦画によくある説明がない。あれよあれよと言う間に話が進んでいく
しかも必要なのかただただ人々の暮らしを描きたいだけなのか、
ちょっと洋画好きな私としては、こういう無駄のない展開は好きだ
けれど、何か事件が起こりそうでもない。
人生半分生きたところで人生とどう向き合うかって宣伝でも言っていたような気がするけれどなんて思いながら観ていると
この紘って輩が、今時の男もこうなのかって思うくらい
うちのダンナとかぶってくる。
ちょっと文句を行くと「そっちだって」と返して来てちゃんと話に向き合わない
息子のことだって、大げさなんだよって感じで妻まかせ
男の子なんだから、こっちより心情的にわかるだろうと任せたいのに
乗ってくれない。
前半は本当にあるあるで観ていた
瑛介が自衛隊をやめて地元に帰って来た。
トビ―・マグワイアの「マイ・ブラザー」(2009’)を思い出す
どうせ、戦争PTSDで帰って来たんだろうとは思うが
逆に言えばそれがきっかけで同級生3人はまた新たに集まることが出来る
夫々に問題をかかえながらも全くの絶望と言う訳でもなく
なんとか、一筋の光を探しながら人生は続いていくのかと思ったら
なんて重い映画なんだろう
こんなにグサッと来るとは
帰宅してから思いっきり
楽しそうなドラマとか見まくった。
二日経った今
改めて炭焼きの工程をそれとなく見せられていたことに気がついた。
夫とそのことを話して、夫に対する観る目がちょっと違っているのにも
気がついた。
階段を登れなくったって、無理強いはしないでおこう。
近くの公園に行くと公園の木で炭を作りました良かったらお持ちください
の看板が出ていることがある。
車の脱臭用に貰ったことがあるが、
炭にも色々あるんだと知らされた。少し調べてみようと思う
炭にも色々あるんだなと思った
電車に乗っていると、意外にも30代、40代くらいで疲れた顔をした人が
いることに気づく
高齢者が増えて、見逃しがちになっている労働の原動力となっている人たち
若いから若いからと追い立てずに彼らの胸のうちも考えてやらなくてはと
思った。
