いよいよアカデミー賞ノミネート作品が決まって
いつもながらですが、日本にいて観られる作品は限られているのですが、
やはり賞の発表前に観たいもの
決まってしまってから観たのでは、感想も変わってきてしまうと思う
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解説

娘を殺害された母親が警察を批判する看板を設置したことから、予期せぬ事件が起こるクライムサスペンス。本作はベネチア国際映画祭で脚本賞、トロント国際映画祭で観客賞に輝いた。娘を失った母をオスカー女優のフランシス・マクドーマンドが演じ、『メッセンジャー』などのウディ・ハレルソン、『コンフェッション』などのサム・ロックウェルらが共演。ウディやサムも出演した『セブン・サイコパス』などのマーティン・マクドナーがメガホンを取る
 
 
それでもこのお母さんは主演女優賞ノミネートなんだわとか、サムロックウェルは助演男優賞ノミネートなんだわと思ってしまうのだから、もっと前に公開してほしいもの。
 
 
この3つの看板が立っている場所はもとから看板があるものの、あまり人が通らない場所なので、10年以上も前のまま汚れ破損も目立っている。
ただこの家族は必ずどこかに行った帰りには通る道のようだ。
 
マンドリンとかアコースティックギターの音色がよくてつい音楽に耳を傾けすぎてしまったが
ミルドレッドの家族関係
娘が殺されたミルドレッドには、もう一人子供がいて息子なのだが、
ロビー(ルーカス・ヘッジズ)彼はお姉さんの死因とかよく解っていなかったようだが、お母さんをよく守っている。
別れた夫がとんでもない男。おバカすぎる。
若気のいたりだったのか?
 
きっとそんなダンナと暮らしているよりもと子供たちを守り暮らしていたのに
突然の事件で娘を失う。
何もできない自分に腹立たしかったのだろう。
誰も通らない道だから自分への戒めだったのかもしれない。
忘れちゃいけないと思いたかったのかもしれない。
 
とはいうものの
警察も
余命わずかな署長以下、黒人を差別する警官だのゲイの警官だの
ちゃんと取り調べをするような人がいない。。
 
ミルドレッドが西部劇の酒場に入ってくるように勢いよく扉をあけて入ってくると
カウンターの向こうにいるのは、年配の警察官
若い警察官は、酒場にいるガンマンみたいに
ただ、あちこちで好きなことをしているだけ
 
警官のジェイソンは、耳にイヤホンをして何も聞いていない。
このあと、ミルドレッドとジェイソンは反発しあう
 
ジェイソンは、母親と二人暮らし
こういう母親って、海外ドラマを観ていると悪い事をする人の親に
多い
勝手に想像を膨らませて、彼のストーリーも考えてみたりしてしまった
 
 
警察の前には広告社、
ここでミルドレッドは看板を頼む
若いレッドという男性が切り盛りをしている
どちらかと言うと頼りない感じなんだが、話をしていくとなかなかの
男ではないか。
なかなか面白いキャラクターで
後の方でだが、
彼のおかげで笑っちゃいけないところでクスっとしてホロッとさせられた。
 
とにかく暗い映画ではなく
まさに西部劇のようなノリ
扱っている事柄を考えるともっと深刻に受け止めなければいけないのかもしれないけれど
人間も深く踏み込んでみるとどうしようもない人ばかりでなく
思わぬ人が味方についたり
音楽のせいか土地柄のせいか、コメディ要素もあり楽しめた。
 
おっかない顔をしているミルドレッドなのだが、
後ろのショットがセクシー
そりゃあ、はしごも持っていたくなりますねぇ。