「コッポラの胡蝶の夢」を観た。
荘子がある時、夢を観た。ひらひらと飛んでいく胡蝶の夢。楽しいひとときを経て起きてみるとそこには人間の荘子がいる。今の荘子が胡蝶の観た夢の荘子なのかそれとも胡蝶が夢なのか
映画の中にそのようなセリフが出て来た。
原題はルーマニアの哲学者の書いたYOUTH WITHOUT YOUTH
神に選ばれし無敵の男
や「レザボアドックス」
海の上のピアニストで、皆さんもご存じのことだと思う。最近では「インクレディブルハルク」で
悪役にも挑戦していた。
そしてヒロインは主役のドミニクの永遠の女性ラウラ
「ヒトラー最期の12日間」でヒトラーの遺書を作成する秘書の役をやっていた。ルーマニア出身の女優さん。透き通るような美しい方です。
1938年第二次世界大戦間近のルーマニア。70歳になった言語学者のドミニクは、生涯をかけての仕事に行き詰まり
愛する人ともどうにもならず、自分の人生のむなしさを感じていた。
何もできずに死んでしまうのだろうかと思いながらブカレストの駅に来ると雷に遭い
ふつうなら、即死か意識不明に陥るところ、逆に若い肉体を得てしまう。
そんな彼をナチスがほっておく訳はなく、追われる一方、不思議な能力で色々な言語を操り、本はみただけで
理解し、暦の年齢が88歳になった時にラウラそっくりの女性に出会う。
彼女もまた雷を受け、不思議な体験をする。
彼は彼女を通して、有史以前の言語の世界をみることになる。
つまり彼の念願の研究と思いを寄せていた女性とそっくりな女性と両方手にしたとき
あらたな選択をせまられる。
若さを取り戻したら、あなたは何をしますか?
そうそうこの映画中盤で、「レインメーカー」でコッポラと組んだあの俳優が出てきてびつくりしました。

