導入文
「なぜオンライン配信まで規制されるのか」「ネットの世界なのに、風営法が関係するのはなぜ?」映像送信型性風俗特殊営業について調べる中で、こうした疑問を持たれる方は少なくありません。
この記事では、取り締まるためではなく、なぜ制度として位置づけられているのかその背景を、行政書士の視点で整理して解説します。
そもそも風営法は何を目的とした法律なのか
風営法は、性風俗営業を「禁止する法律」ではありません。
本来の目的は、
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青少年の健全育成
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地域の生活環境の保全
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無秩序な営業の防止
といった、社会全体のバランスを守ることにあります。
そのため、一定のルールを設けたうえで営業を認めるという考え方が基本にあります。
オンライン配信が規制対象に含まれた背景
映像送信型性風俗特殊営業が制度化されたのは、インターネットを通じたアダルト映像の流通が社会問題化した時代背景があります。
当時、問題とされたのは、
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年齢制限が十分に機能しないまま閲覧できる
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誰が運営しているのか分からない
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トラブルが起きても責任の所在が不明
といった点でした。
そこで、「実態として性風俗営業にあたるものは、オンラインであっても把握できるようにする」という考え方が採られました。
なぜ「届出」という制度が取られているのか
映像送信型性風俗特殊営業は、許可制ではなく届出制です。
これは、
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原則として営業自体を否定していない
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一定の情報を行政が把握することが目的
という位置づけだからです。
届出により、
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営業主体が誰なのか
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どのような方法で提供しているのか
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未成年者への配慮がなされているか
を確認できる状態を作ることが、制度の趣旨です。
「規制=取り締まり」ではないという考え方
風営法という言葉から、「厳しく取り締まられる」「危ない分野」という印象を持たれることもあります。
しかし、実務の視点では、
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無秩序な状態を防ぐ
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トラブルを未然に防止する
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営業者自身を守る
という側面が大きい制度でもあります。
ルールが明確になることで、「知らなかった」「気づかないうちに違反していた」という事態を避けることができます。
制度と現実のズレが生じている理由
現在は、
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個人が簡単に配信できる
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海外プラットフォームが主流
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副業・個人活動が増えている
といった状況です。
一方で、制度が想定していたのは企業主体の映像制作・配信が中心でした。
このギャップにより、「自分が対象なのか分からない」という不安が生じやすくなっています。
だからこそ事前の整理が重要になる
映像送信型性風俗特殊営業は、
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内容
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提供方法
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収益構造
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運営実態
を総合的に見て判断されます。
単純に「個人だから大丈夫」「顔出ししていないから問題ない」とは言い切れません。
まずは、制度の趣旨を理解したうえで、自分の状況を整理することそれが最も安全な進め方です。
行政書士としてお伝えしたいこと
この分野は、ネット情報だけで判断するには難易度が高い制度です。
当事務所では、
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届出が必要かどうかの整理
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制度の背景や考え方の説明
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所轄警察への事前相談
といった対応を行っています。
※勧誘・仲介・出演斡旋は行っていません。
まとめ
風営法がオンライン配信を規制するのは、営業を否定するためではありません。
社会的な影響を踏まえ、一定のルールのもとで安心して行われる環境を整えるための制度です。
「自分はどうなのか分からない」そう感じた時点で、立ち止まって整理することが大切です。
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