上田原湯立て神楽2015~3年に一度の勇壮!~ | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

”3年に一度、熱いお湯と熱き舞が迸る!”
2015.12.20(Sun)、@豊後大野市三重町上田原地区 御手洗神社

どうも、広報タカッチです!
今回は、3年に一度の貴重なお祭りについてご紹介いたします。

三重町と千歳町の境にある上田原(かみたわら)地区では、3年に一度、湯立て神楽が行われます。
湯立て神楽とは、白装束を身にまとった方が、熱湯の入った罐に浸かるものです。
県内各地で湯立てはございますが、この上田原地区では3年に一度であり、レアです!

なお、タカッチは小さい頃から皆勤賞(身内が楽員のため)!
3年に一度のこの日を大変楽しみにしております♪
今年は仕事の都合で途中からの参加ですが、メインの湯立て(18時~)には間に合いました♪
Cf:過去の記事(個人&弊ブログ混在)
 ・2012年奉納    ・2009年奉納    ・2006年奉納  ・2003年奉納

さて、今回の奉納を紹介します!

<湯立神楽の概要>
大分県内各地に伝わる湯立神楽には様々な由来説があるそうです。
1)昔、悪事をした人に対し自白をさせるために熱い湯に入れた。
2)修行僧が身を清めるために湯に浸かった。

上田原神楽は「2」を由来としているそうです。

なお、上田原湯立神楽は大きく分けて2部構成。
前半:霜月祭り(例年開催、今年は12月開催。)、神事
後半:湯立神楽(3年に1度開催)

となっております。

以下、神楽の模様を画像で紹介します!
※仕事の都合で、会場には15時入り。
 したがって、今回は採火式・水入式には参加できず。。。
 参考までに前回の写真をご紹介いたします。
採火式

水入式
 
さて、15時からは、大分市の豊饒子ども神楽(深山流)のみなさまがゲスト奉納☆
湯立て神楽において、他の神楽座を招いて奉納というのは、私が参加した中では初めてですね!
(上田原子ども神楽が奉納されたことはございましたが。)
最年少は保育園児という若さ☆2演目を奉納されました♪

<豊饒神楽>
○「武者(むしゃ)」
弓矢の舞です。息もそろっており、大人顔負け!
 
○「五穀舞(ごこくまい)」
スサノオと保食神の神話の演目。田畑に五穀の種をまきます。
今回はお菓子をまきます。大賑わい♪
 
今回初めて豊饒神楽さんを拝見しましたが、小さい子どもが上手に&しっかり舞を奉納している姿に感銘☆
日本の未来は明るい!?(笑)大分市からありがとうございましたm(__)m

さて、次からは地元上田原神楽さんが奉納。
<上田原神楽>
○「綱切(つなきり)」
俵の上にある綱を真剣でズバッと斬る勇壮な演目。
上田原神楽の綱切について、以前とある研究家が「この舞は国宝級!」と絶賛♪
▽炎のアクセントもあり、いつも以上にかっこいい☆
 
☆「荒神(こうじん)」
赤い顔をした荒神が、会場で暴れます!?(笑)
▽湯立て前の荒神は、いつもお酒を飲ませます(笑)
 
さあ、荒神が会場を盛り上げたところで、いよいよ湯立て神楽へ。
▽神楽に先立ち、市長など多くのご来賓による開会式。
 3年に1度の貴重な湯立て神楽。関心の高さがうかがえます。
 
<湯立て神楽>
17時半、辺りに夜の帳が降ろされた中、3年に1度の湯立て神楽が始まりました☆
大きく3つの演目が行われます。

まず、3演目に先立ち、神事が行われました。
▽赤装束の湯霊とり、白装束の湯かぶり(いずれも後述)が拝殿でお参り。
 
(1)湯改め荒神
赤い顔をした荒神が、「本当に湯釜は滾っているのか?」と確認します。
 

 
そして、釜を滾らせていたおきを手で掻き出します!
 
そして、おきを蹴散らします!会場のボルテージも
 
 
 
(2)湯霊(ゆだま)とり
お湯の中にある湯霊をとります。湯霊を取ることで、熱さが無くなるといわれます。
▽大きな木の棒で湯をかきまぜ&お湯をまき散らします。
 
▽素手で湯霊を取り出します。そして、拝殿へお供え。
 
(3)湯かぶり
いよいよ、ラストの湯かぶりへ。
白装束の楽員が、湯に浸かり修行。
▽祝詞を唱え、拝殿と湯釜を三往復。
 


▽その後、舞台で激しく舞いあげ。

▽舞台下でも激しく舞いあげ!裸足でおきを蹴散らします!!
 

そして・・・
 
湯につかり、無事に湯立て神楽終了☆

最後は、納め舞ですべての行事が終了。
 

<おまけ:御手洗神社のご紹介>
毎度のことながら、せっかくですので、上田原湯立神楽の行われる御手洗(みたらい)神社をご紹介いたしますm(__)m
※過去の記事のコピペで失礼…。
▽「ナギの木」
天然記念物に指定されています。緑色の実がなっている姿を見たことがございます。
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▽「御招霊木(おがたまのき)」
高千穂にある天岩戸神社よりいただいたとか。
神楽で使用される採物の鈴にはこの木が使われるそうです。
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▽「拝石(おがみいし)」
昔、女性は月経の際には鳥居をくぐることができなかったそうです。
そこで、鳥居前にあるこの拝石に参ったそうです。
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▽「力石(ちからいし)」
その昔、京の天皇が西の空を見上げていたそうだ。
すると、一筋の流れ星が堕ちていった。
すぐさま従者に流れ星の行方を調査させた。
すると、豊後国の御手洗神社に堕ちていたそうだ。
それ以降、この石を「力石」として崇めているという。
また、この石を抱える力自慢大会も行われたとか。
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▽「黒木石幢」
御手洗神社鳥居に正対するように鎮座します。
豊後大野市には石幢が多いです。このような笠型もよく見かけます。
笠の下には、○○の絵がたくさん描かれています!
さて、○○とは?? 答えは現地にてご確認願います(笑)
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さあ、3年の1度の湯立て神楽。
先述のとおり多くのご来賓&遠くは北海道(私の親戚です(笑))・広島・長崎・宮崎から&なないろベースメンバーも3名(笑)と、非常に関心の高い湯立て神楽だと改めて感じました。
祭りの負担から、毎年の開催は厳しいとのこと。
とはいえ、一時期のように5年間隔では継承も難しいとのこと。
ということで、現状は3年の1度のようです。
その中でも、しっかりと継承がおこわなれております!
今回の湯立て神楽の舞い方も、若手で奉納されておりました☆
郷土芸能が盛んな豊後大野市。若手も頑張っております!
そして、地域の方が文化継承のご尽力をなされていることも忘れてはなりませんね。
今年も大切な機会をありがとうございましたm(__)m


では、また3年後☆(笑)
(3年後の自分は何してるんだろ…(苦笑)なないろベースは??(笑))

よい一週間を^^
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