ご訪問ありがとうございます
ピアニスト
フジコ・ヘミングさん
4月に亡くなっていた事が
公表されました。
92歳、大往生ですね。
年齢を思えば
近い内にこんな日が来ると
覚悟はしていましたが
ちょっぴり寂しいです。
コロナ禍で1年延期になった
仙台公演に去年行けたので
悔いはありません。
シルバーカーを押しながら
ステージに立った彼女は
とてもチャーミングで
素敵なおばあちゃんでした。
生でフジコさんの音を
初めて聴いたのは
上野の東京文化会館
実はこの時も
フジコさんが
お元気な内に聴いておきたい
そんな気持ちでした。
既に80歳でしたから。
その前から仙台でも
毎年リサイタルがあり
職場の上司から
仙台公演のチケットを
取ればいいのに
わざわざお金かけて
休み取って東京まで
行くのか
って言われてねぇ。
ガッツリ有給取ったから
嫌味にも聞こえたけど
盆暮れ正月に全部
出勤してるんだから
文句言うなよ
内心プンプンしつつ
お金と時間をかけても
私には価値があるんで
気にすることなく
休みを取りました。
ついでにのんびりと
お台場で遊ぼう・・・と
思ったら台風に当たったけど
それも思い出のひとつですw
とにかく優しく温かく
人柄が表れているような
音色でした。
ピアノの上手さは
技術だけではない
そんなことを
教えてくれたピアニスト
生涯ブレることなく
ピアノを愛し
タバコを愛し
動物を愛し
ありのままの自分が好き
きっと辛い事が多かった
幼少期からの経験が
確固たる彼女の強い軸を
作り上げたのだと思います。
生の演奏はたった2回しか
聴いていないけれど
それでも触れる事が出来て
幸せでした。
あの時行っていれば
あの時聴いていたら
悔いが残ることなく
ありがとうございました
って思えて良かった。
フジコさんが弾く
リストのハンガリー狂詩曲と
ため息が大好きです
のんびり生きてみよう
