サンタご訪問ありがとうございますトナカイ


何とも嬉しいことに、先日利用者さんとブーニンの話に花が咲いたのであります♡


1985年の第11回ショパンコンクール。
当時小学生だった私にとって衝撃的な回だった。

19歳で優勝を果たしたロシア出身のピアニスト

スタニスラフ・ブーニン

をはじめ

ラフォレ、ヤブウォンスキ、ルイサダ、小山実稚恵など今も活躍を続けているピアニストが上位入賞者だったことを思えば神回みたいなもんである。


もっと言えば、日本のヤマハとカワイが公式ピアノとして指定された記念すべき回でもあった。


日本でも〝ブーニン現象〟が巻き起こり、ショパンを身近にした人も多かった模様。


正直、当時の私はブーニンの高速演奏があまり好きではなかったのだけれど、バラードは?スケルツォは?ソナタは?と思って結局色々聞き漁ったにひひ

あと2枚、車の中にあったはず(^^;;


CDを聴けば聴くほど

生演奏を聴きに行かねば!!

という気持ちにさせられた。


これはどんなピアニストも同じなんだけど、CDは当然ながら演奏の出来がいい。

だからこそツマラナイと思う事がある。


私はそれから仙台で行われた彼のリサイタルには毎回行った。
ブーニンがデビューした頃はまだ仙台にいなかったけど、日本で活発にリサイタルを始めた頃には仙台に引っ越していたので少しでも機会が増えたのは嬉しかったな。

サインも貰ったww



彼はいつもニコニコしながら実に楽しそうにピアノを弾いている。
ショパンコンクールの時もそうだったから、余裕だな〜って感じに映って見えたよ。


それが一度だけリサイタルの時に終始気難しそうな表情で弾いていて、いつもの雰囲気とまるで違う時があった。
心なしか演奏にも集中出来てなかったような。

後から彼のお母さんの体調が思わしくない状況にあったことを知って、納得。
ピアニストだって人間だもん、しんどい時もあるよね。


そして、最も思い出深いリサイタルと言えばステージ上に2台のピアノが置かれてあった時。
1台は会場のピアノ、もう1台はブーニンが使っている100年前のスタインウェイを持って来ましたって話だった。



オールショパンプログラムだったんだけど、彼は曲によって使い分けて弾いた。

面白いでしょう?

と言いたげに子供のような笑顔を見せて、あっちに座ったりこっちに座ったり。

ピアノの音色の違いを感じながら、何だか得した気分で帰って来たのを今でも覚えている。


アルゲリッチ、ポリーニ、アシュケナージ、ツィメルマン、ダン・タイ・ソンなど多くのピアニストを輩出したショパンコンクール。

中村紘子、内田光子、横山幸雄など日本人の上位入賞者もたくさんいるぞん♪



夢中になれるものだけを追い続けていた時代ってきっと貴重だったんだなぁ。
 

 

 

 




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