エンディングノートを買った。

 

家族が亡くなると、いろいろ遺されたものを整理しなければならない。

母の時、最期の数年は姉が財布や通帳や保険関連のことは管理していたので困ることはなかった。

どの銀行に通帳を持っていて、残高がいくらあって、保険はどんなものと契約をしているか。

家の重要書類はどこにあるのか。

 

おかげで、葬儀費用の支払いも家の売却もスムーズだった。

 

娘の時は、直後はスマホがひらけなかったが息子がiTunesを通してなんとかバックアップしてある時点までのデータは確保してくれた。

メモアプリに遺書が残してあるのも見れたし、ネットで契約していたサブスク類も把握できた。

それになにより、娘はいろいろなもののIDとパスワードをノートに手書きで残していてくれた。

それが本当に助かった。

 

もし今、自分が死んだら・・・

息子がその後始末をすることになるわけだ。

 

娘とは女の子ということもあり、いろいろなたわいもないおしゃべりの中で話したこともたくさんあった。

私自身の子どものころのことや、若いころの恋愛の話、親戚のこととか・・・

だからだいたい大雑把には知っていたんだと思うけれど、息子とはまずたわいもない話をあまりしたことがない。

目的や意味のない話を嫌がるタイプなので・・・💦

きっと、私の過去のことも考えていることもあまり伝わっていないと思う。

配偶者がいない私は、自分が亡き後に私の人生に想いを馳せてくれる人は息子しかいないのだ。

だからせめてノートに残して、それを見て私の人生に想いを馳せてくれたら浮かばれるというものだ。

 

子供の頃はどんなで、どんな学生時代を送って、なにがきっかけで結婚したのか、どんな想いで子供を産んだのか、子育ての苦労や幸せを感じた瞬間、そして離婚時の気持ち。

遺しておきたいと思った。

母を失くした今、母の人生をもっと知っておきたかったとつくづく思うからだ。

 

先日、スマホ時代の財産管理について友人と話していたのだが・・・

ネット上の銀行や証券会社などのものはあらかじめ家族に伝えておかないとスマホが開けずにデータが消えたら全くわからないままになってしまう。

弁護士を頼めば、現存する銀行の口座や保険契約などは調べられるみたいだけど・・・

民間の投資系のアプリなどまで網羅するのは難しいだろう。

そういったことも記録に残しておけば、弁護士に頼まなくても済む。

 

家系のルーツなども、これを機にわかるところまでは書いてみようと思ったが・・・

やはり意外に知らないものだ。

母の親→私にとっては祖父母でも、私が生まれた時にはもう亡くなっていたので名前も知らなかったりする。

叔母に連絡をして聞いてみようと思った。

 

大袈裟に言えば、自分が生きた証とでも言おうか。

自分年表+葬送の希望+財産について・・・

こういったことを一冊にまとめておくことは、遺された家族がどんなに助かる事か。

 

死んだときのことをいうと「縁起でもない」とか「俺を殺す気か」とか言う人がいるけど、残念ながら人は致死率100%

だれでも必ず死ぬのだ。

若いから死なないなんてこともない。

遺された者のことを考えて用意するのは、縁起が悪いことでもなんでもない。

 

暇にまかせてぼちぼち書いていこう・・・エンディングノート黄色い花