夜は親族の控室に棺を入れていたので、その隣に布団を敷いて眠った。
朝起きて、棺の中の娘と父親と息子と私と・・・4人家族で最後の食事をとった(出立ち料理)

告別式は、平日の昼間ということもあるしもともと会葬の方もすくないのが通例だ。
それでも、通夜と連日のお参りをしてくださる方もいらっしゃった。

娘との別れがどんどん近づくと思うと涙が流れた。

いよいよ「お別れの儀」
胡蝶蘭を顔まわりに飾り、皆様が供えてくださった供花の花や友人が家族や職場の人と折ってくれた織鶴などを棺にいれた。
最期に、娘の顔に私の顔を近づけたら腐敗臭がした。
さすがに亡くなってから5日も経てばこうなるのか・・・とどこか冷静な自分もいた。
最後、手向け納めの花束は息子に託した
「お姉ちゃんはずっと俺のお姉ちゃんだから・・・ありがとう」そう言って手向けた。
そして・・・
私の肩を軽く叩き「今日までお疲れ様。俺がいるから・・・」そう言ってくれたのがトリガーとなり
私は息子に抱きついて泣いた。
声を上げて泣いた。

そして娘は・・・骨になって家に帰ってきた。