そろそろ次の段階へ・・・

搬送された今の病院は急性期の病院なので、ある程度治療の方向性が決まったら転院しないといけない。
1月の終わりころ、人工呼吸器を小型のものに載せ替えて胃ろうを増設した。

本来なら、転院先は病院だったはずなのだが、以前にも記したように病院は面会ができない。
危篤にならないと会えないなんてありえないと思い、在宅を・・・と思案したがいろいろハードルも高い。

そこで、以前からお世話になっていた障害者基幹相談支援センターの方がグループホームを探してきてくれた。
電話でお話だけでも・・・ということで早速連絡してみた。
私は言った。
「主治医からは今の状況で病院以外のところへ行くということは余命を縮めることになりますと言われたけど、会えないまま生きながらえるより短くてもそばにいたいんです。もうどうせ目覚めないのならなるべくたくさんそばにいたいんです。」
すると「お母さんの気持ち、すごくわかります。余命が短くなってもいいという覚悟があるのならぜひうちへ来てください。まずは見学に来てください」と言ってもらい翌日に見学へ。
そこは、重度障害のグループホーム。
人工呼吸器を装着している比較的若い子たちがいた。
「お母さんが出入りしやすいように出入口から一番近い部屋を用意します。ほとんどの入居者さんは二階で暮らしているので、お母さんが玄関周りを出入りしても大丈夫かと思いますと言ってもらえた。

人工呼吸器の扱いや痰の吸引に慣れていて、スタッフも男性は一人だけであとは女性ばかり、料金はもともと行くはずだった病院よりは高くつくけれどそこはいたしかたない。

「お世話になりたい」と意思表示した。
でも、心の中はスッキリしなかった。
なぜなら・・・病院なら少しは長く生きられるのかもしれない。でも、ホームへ預ければ余命を縮める。私の選択は娘の命を奪うことにならないのか?と思い悩んだ。


ホームへ行かせたいと今の病院の主治医とワーカーへ告げたところ、これまでと態度が急変した。
「せっかく転院先さがしてやったのに」なのか「ホームなんてところでケアができるのか」なのかわからないけれど、あまりの態度が急変して戸惑った。
病院としての思惑がいろいろとあるのかもしれないけど、正直そんなことで気持ちを煩わされたくなかった。本人が意思を伝えられないなら決めるのは家族だと思う。

その後は、びっくりするほどのスピードで退院が決まった。
そうなったら一日でも早く出て行ってもらいたいようだ。
ホームは本来なら受け入れ準備までに3週間は時間が欲しいと言っていたけど、病院にはそんなに置いてもらえないようだ。
急ピッチで準備を進めてくれて7日(月)にはもう退院&入所となった。
自治体のいろいろなサービスを受けるために、障害の区分変更やら計画書の提出やら申請やら手続きが必要だ。
それらも、ホームの人や事業所の人やいろいろな人が協力的に動いてくれた。
捨てる神あれば拾う神ありという感じだ。

なんとか、受け入れ先も決まり次の段階へと動く。