離婚後

私はすっかりこの生活に慣れ

とにかく子供達と笑って過ごそうをモットーに

保育園のお迎えから帰ってくると毎日一緒に飛び回って遊び

寂しい思いをさせないよう全力で過ごしていた

 

 

離婚してから半年ほど経った頃

 

 

 

寝る前の日課
日本昔話を読み、面白おかしく大笑いで聞いて
おやすみーと、いつもの夜

 


この時、息子は6歳の年長さん

 


台所で片付けをしていると
隣の部屋から息子の泣き声…

 


え。
泣いてる…?

 


部屋に行ってみると
布団にもぐり、声を殺して泣いている

 


泣いてることがバレないよう
私に心配かけまいと、布団をかぶって泣いている
そうしてる姿に胸が張り裂けそうになる

 


理由は聞くまでもないが…
息子に声をかけてみる

 


「ママ、眠れなくて…
一緒にミルク飲まない??」

 


「…わかった!!」

 


部屋から出てきた息子は
ニコニコ笑ってて

 


妹が寝てていないので
「2人なんて久しぶりだね」と笑顔で言う

 


ホットミルクを作り
「どうした?」と聞くと

 


下を向き「パパに会いたい」と言った

 


そうだよね

面会日で会ってるからいいって訳ではないんだよね

 


寝てる娘を置いて家を出るわけにいかず
「パパに電話してみる?」と聞くと

 


大きく大きく頷く

 


電話をかけて
父親の声を聞いた途端

 


ワーワー声をあげて泣き出す息子
その姿を見てられず
洗面所に行き、私も大泣き

 


元旦那は浮気中
目先だけの利益に飛び付き、

その後起こり得ることを考えていなかったのだろうか?

この未来が見えていなかったのだろうか?

あなたの大切な子供が、会いたいと言って泣いていますよ

 


離婚してもなお苦しめる存在に腹が立った

 


電話が終わり
久しぶりに息子の布団で一緒に寝た
息子は安心したようで、すぐ寝てしまった。

 


あの時、電話で何を話したのか私は知らない

 


その後、元旦那から一言
「ごめん」とメールが届く

 


返信する気にもなれず

 


私はどんなに頑張って寄り添っても
父親の代わりにはなれないのだと痛感した夜