旦那に浮気されたこと
幸せだった家庭を壊されたこと
子供達が片親になってしまったこと
思い描いてた未来がなくなったこと

 


それでも、
そんな浮気野郎な人でも
子供達にとっては大好きなお父さん
代わりなんて居ない、たった1人のお父さん

 


子供達は、特に兄の方は
父親のことが大好きでした

 


私たちにはそんなひどい仕打ちをしておいて、

そして子供の気持ちまでも、私から奪ってく

 

 

義母に会わせてほしくない願いも聞き入れず

勝手に会わせることも

 

 

お泊りはやめてほしい願いも聞き入れず

「子供達が泊まりたがってる」って理由で

徐々にお泊りが増えていき、

当たり前に泊りで帰ってくるようになり

 

 

悔しくて
悲しくて
腹立たしくて
一生許さない!って思ってました

 

 

面会日の度に気が気じゃなくなる自分

それに反して心から楽しんで帰ってくる子供達

 


そんなある日…
離婚して半年くらい経った頃だったかな…
私の父が、目の前に拳をつくり
「見ろ」って

 

 

「この拳からは何もうまれない
お前の許せないって気持ちはよくわかる
よくわかるけど、許してやれ!!
子供達には、お前の愛情だけでは足りないんだ
父親の愛情も必要だし、

義両親の愛情もまた、子供達には必要なんだ
みんなで愛情かけて、みんなで育てていかないといけない
みんなに愛されて成長することで立派な大人になれる
そのために、難しいかもしれないけど全て許してやれ

それが子供達のためだ」

 

 

 

 

力ずくで握られたその拳をゆっくり開きながら
「がんばって、許してやれ」って

 

 

ごもっともだと思いました
でもそんなことできないって思いました
それができたら、どれだけ楽だろうとも思いました

 

 

離婚してからずっと
「やっぱりパパが良い」って言われないよう、思われないよう、

自分から子供達が居なくなってしまうような気持ちがあり

だから必死に自分を守ろうとしていたような…

すごくムリしていた自分に気が付き、

表現が難しいんだけど自分に自信がなかった

 


父の話を聞いて

拳を開くのと同じで、心が軽くなったと言うか…

肩の荷がおりたことを覚えてます

 


ママはママ
パパはパパ
じーじはじーじ
ばーばはばーば
誰か1人じゃなくて、子供には全ての存在が必要

1番になる必要なんてない
だから、頑張らなくていいんだって思いました

 

 

こんな単純なことに気が付くのに時間がかかってしまいました

 


この言葉がなかったら、今でも許せていなかったかも知れません
子供達の愛情を独り占めしようと自分を守っていたかも知れません

父親の悪口を言って子供達に父親を嫌いになってもらうように

コントロールするような、そんな母親になっていたかもしれません

 


でも、本当に許せたと思えるようになるまでには
沢山の時間が必要だったし
本当に沢山沢山泣かされました

許せたからって、無かったことにはならない事実

 


許すって簡単なことじゃないです
でもね、許せると心が楽になります
そして許せたからこそ、始まる新たな関係もあります
そこは長くなるのでまた話します