■あらすじ
台湾で暮らすヤクザ島の元へ謎の男牧野が現れる。
ふたりは行くあてのない旅へ出ることに。
 
 
 
映画館で見たかったなぁ…。
小さな映画館の、半分より少し前の席で見たかった。
暗闇の中で、目の端から端までスクリーンで埋まった状態で見たかった。
ストーリーのある写真集を見たような気分。
どの一瞬を切り取ってもポストカードにできる、
素晴らしい背景と色合いと構図で構成されてた。
遠くの壁に映りこむ影さえ美しい。
無言のこだわりを見せつけられた感。
初見がWOWOWさんだったんだけど、円盤よりずっと画質よくて
本当にすべてが素晴らしく美しかった。
いやほんとこれスクリーンで見たかった…。
 
 
説明が少ない、と聞いてはいたけど想像よりも少なくて
最初は若干戸惑ったけど、だからこそ流れる
ゆるやかな世界にめちゃめちゃ惹きこまれた。
島さんマジセリフすくねえなww
豚肉を肉フックに吊るすシーンで
セリフ数限られてるんだからそんなどうでもいいこと云わないで!
て思ってしまったw
謎の麺すする姿も、ソファに寝座る姿も、
ローアングルからハァハァしてる姿もえろかった。
表情だけで語るべきことを語っていて、
かといって語りすぎず、表情の演技すら寡黙、みたいな…
「島」という男を見事に体現していたね。
妻夫木氏もとても自然で真に迫った素晴らしい演技だった。
このふたりの組みあわせ、とても良い。
 

しゃおえんちゃんがかわいすぎた。
洋物ゲーに出てきそうなキャラ顔してた。
衣装も髪型もとっても好み。
勝ち気な性格もとても愛らしく、ゆえにとっても哀しかったです…
車から花が落ちた瞬間
「アッ、コレ、アッ……アアアァ---!!!!!!!
てなったよ…でもなんか…うん……うん……かなしい…
 

車の中で殺そうとするシーン
悦氏に演出お任せで、妻夫木氏がもっと静かな感じかと思った、て
なにかで云ってたけど島さんの感情爆発、とてもよかったね。
爆発しても無言っていうね。
唯一噛み砕ききれなかった部分。
「怖かったんだ、俺にはあんたしかいなかった」の意味とは。
どうせ殺されるなら島さんに殺されたかったからあんたのとこに来た…
ていうこと…なの…?
劇中の9割笑顔の牧野だけど、本当の笑顔は最後の一度だけだろうね。
最後に出てくる殺し屋は本物なん?妄想なん?
て迷ったけど…車焼いてるくらいだから本物、だよなぁ?
 
 
説明少なかったけど内容は感じ取れた…解釈違いあるかもだけど。
これは好き嫌いというか、受け付ける受けつけない別れる作品すね。
私はとても受け付けました…とても好き。
最後にもう一度。
WOWOW加入してる方にはWOWOW録画をオススメします!
私も録画する!