初日初回と今日の朝一を見てきましたー。
本当は2回目は一週間くらい空けたかったけど
来週は無理っぽいし、再来週はのみとり侍見なきゃだしで…
ああいそがしい(*´▽`*)フフフ
ということで感想を。


◆注意◆
当方、原作者の方の作品が苦手です。
よって内容について一切褒めてないので
気分害しそうな方は引き返すことをお勧めします。
あといつもより痛々しい。








■あらすじ
 2箇所の離れた温泉地で相次いで遺体が発見される。
 どちらも死因は硫化水素と判明し、怪しんだ刑事は
 地球化学を研究する青江に相談を持ちかける。
 事件の状況下で硫化水素で殺人を犯すのは無理だと

 判断した青江の前に謎の少女が現れる。




この方のお話苦手だけど見ないわけにいかんし
期待はしないで、しかし楽しむ気持ちだけは持って見よう!
と決めて映画館に行きました。
結果、やっぱりダメだった…。
世間で評価されているのできっと面白いんだとおもう。
が、私とは合わん…w

 

主人公のはずの青江の影の薄さよ。
見終わって振り返ると「この人なにしたっけ?」てなるくらいで
でもどうやら原作小説でもそんな役回りらしい。
中の人も青江はストーリーテラー的な存在、と発言してたようだ。
なのに映画では「どうも僕が主役です!」みたいな感じで

描いてたから、それがモヤーっとする原因かも…。

 

天候がよめる、未来が見える力は結構なんだけど
一応ミステリー作品で「犯人は誰だ」的な煽りも見かけたわけで…。
実際はメイン料理にファンタジーがドン!で
ミステリーはおまけについてくる味の薄いスープみたい。
原作はもっとちゃんと推理部分、犯人は誰なんだ部分があるようなので
2時間に収めた結果こうなっちゃった、てことなのか
あえてファンタジーに寄せたのかは謎だけど
ミステリー見るぞ!と思ってた人は肩透かしくらうやつ。

 

甘粕才生さんの前半の悲劇の父親っぷりは、真実の姿を知ってしまうと
「あなた監督より役者になりなよww」と思っちゃうほどの名演技…
て、思ったんだけど、パンフを見るとどうやらあれは
ブログを読んだ青江が脳内で描いたイメージ映像…てことでいいのかな?
差別化の為、実際の才生さんとはメイクも変えてる。
原作ネタバレ見たら才生パッパは「父性欠陥症」で
子供を愛せない人、という設定があったのね。
その設定出すのと出さないのとでは結構感じ方も違う気がする。

 

EDの曲がよかったー。
好きな感じだし何より映画の雰囲気にも合ってた。
余韻に浸れるかどうかはEDの曲次第だから
今回は無理矢理合わない曲持ってきてなくてよかった。




と真面目な感想はここまでにして萌え感想を(*´ω`*)


豊川悦司大爆発してましたなー!
ツイッタで感想漁ると、悦氏ファンじゃない方や
主演の方ファンの方からもお褒めの言葉頂いてて
すごく嬉しかったー!欲目じゃなかったよかったー!ww

 

前半の病室の才生さま()どう見ても愛情あふれる父親で
この姿を見てからの後半で「騙された!」てなった方もいらしたようだ。
「もう父さんここに来ない方がいいかな…?」
の問いに『ドッチデモイイ』と一番きつい答えを返された後の表情よ…。
人はあんなに哀しそうに笑えるものなのか…
表情だけで想いを伝えられるのは本当にすごいなぁ…


才生さまの若い頃の写真として

実際の悦氏の若い頃のお写真が使われてた。

今までありそうでないパターンw

失われた約束とLoveLetterあたりの画像というよく見かける

画像だったから初見はちょっと笑った(*ΦωΦ*)

息子くんに寄せて顎が削られてふんわり加工された写真は

美形は美形だけどなんか変な感じだったわーw

画像とはいえ若い頃のお姿をスクリーンで見れたのは

かなり貴重だったなー。

 

どこぞの施設にいらっさる才生さま。
どういう経緯で施設に入ったの?
そこどんな類の施設なの?
施設にいる間は精神的にマトモじゃないフリをしてたの?
脚はどうして痛めたの?
と細かな謎はありますが…
車椅子で、撮る予定のない映画(この時点では)の絵コンテを
笑顔で描かれているお姿は萌え以外のナニモノでもなく
暗闇の中で両手を組んで(ああ、眼福…♡)てなってた

 

事前に「トヨエツの怪演がすごい」て話は聞いてて
才生さまがキチキャラなのは知ってたんだけど
愛する家族を失って気を違えたんだろう、と想像してたから
そっちかー!てなったよね。
施設に佐藤江梨子が迎えが来て、振り返った時の目の鋭さ。
からの赤いロングコートのインパクトもすごかった。
エッ…(°◇°;)アカッ!! てなりました。
またまたパンフによると、あのコートは現実の才生さまのご降臨を
示すアイテムで悦氏のアイディアだそう。
かっこ良すぎないようにと注意して選んだコートらしいけど
十分にかっこよかった件w

 

メイクも肌はシワシワで目の下を紅く。
確かにあからさまにシワシワだったんだけどさ、
でもそれでもいいっていうか、全然かっこいいっていうか
むしろ目の下の紅さいこー!てなった悦氏ヲタです

 

終盤の狂気に飲み込まれた演技。
いまいちわかってないんだけど、才生さまは
完全に狂っていたのか、現実も見えつつ狂いかけていたのか
それともコントロールを失ってはいなかったのか、
どれなんだろう…。
狂いかけ、に見えたけど自分の感覚が信じられん(笑)
カメラワークもこのシーンだけ特殊な感じで
監督が力入れて撮影されたのだなとわかりますた。
スクリーンいっぱいにお顔のドアップが続いて、
初日劇場の真ん中の列に座ったら悦氏の顔が視界に
収まりきらないという…ある意味贅沢な経験をしたw

 

瓦礫に埋もれる才生さま。
顔は砂(?)で白く染まり、スカーフで半分隠れていて
不気味、なんだけど異様に綺麗だったなぁ。
息子の言葉を聞いての微笑み、そして目の端に溜まる涙。
父性を持たないあなたは何を感じたのでしょうか…
救出され入院した才生さまは原作によると首吊り自殺をしたそうだ。




映画自体は駄作(キャスト陣に罪はない)と思うけど
甘粕才生というキャラクターは大変に気に入ってしまったよ…
キチっぽいキャラもともと好きなのもあるし、
なんだろう…存在感ていうか…降臨した感?
シューベルトの魔王がよく似合う、

赤いコートの魔王様が好きすぎたという痛い感想でした…

円盤はよ…_(:3」∠)_