マイナー作品のひとつ、トイレの花子さん。

「最後にパパかっこいい!てなるいい話」と読み聞いたので

興味湧いてお安いの買ってみた。

VHSなので画像が汚いのはご容赦を。




悦氏は主人公のタクヤと妹のナツミのパパ役です。

母親が亡くなっているらしく、家業の牛乳屋を営みながら

小学生ふたりを育てるシングルファザー。

もちろんご飯も作るよ。

「ジィちゃんも(夕飯の支度)たまには手伝ってくれよ~」

と云ってるので同居のジィちゃんは猫の手にもならないのだろうw

雰囲気もしゃべりもヘタレかわいい系。

タクヤからはウザがられてるパパですが

お茶飲みながら子供の話を聞いてあげるやさしいパパだよ。

ある日タクヤのクラスにサエコという美少女が転校してきた。

「花子さん」がいる、という噂で誰も使わないトイレから出てきたサエコを

見た女子たちは嫉妬半分で「サエコは花子さんだ」と云い始める。

近くの小学校で2件、生徒が殺される事件が起きていて生徒の間で

「花子さんの仕業だ」と囁かれていたのだ。

そんな中、学校のペットが殺され、手にカマを持ったサエコが現れ

意識を失って倒れてしまう。

ちょうど学校に来ていたパパがお姫様だっこで病院へ。(うらやま)

自分はやっていないと否定するも、気味悪がられるサエコをタクヤだけは

信じて優しく接していたけど、一緒にいた時におきた怪奇現象のせいで

タクヤもサエコに怯え冷たくするようになる。

そして「サエコをトイレに閉じ込めよう」という女子グループの提案に

クラス全員が賛成し監禁することに。

「一晩たっていなくなっていたら花子さん、朝にまだいたら人間」

そういって外から鍵をかけてしまう。


深夜の学校にひとりの男が現れる。

実はコイツが小学校連続殺人事件の犯人で、ペットを

殺してるところを見られた(と思い込み)サエコを殺しにきた。

髪型はとても愉快だが「あああああ」「うぅぅうぅぅ」

「きぇえええ」しか発しないのでリアルに怖いっす(笑)

最初は冷たくしてたものの、色色でサエコと仲良しになっていた

妹のナツミがサエコを探して学校へ行き男と遭遇。

逃げる最中にサエコが心配でやってきたタクヤと会う。

「俺はサエコを助けるからお前は父さんを呼んでこい」

とか、男らしいですなタクヤ。

トイレを襲撃されて危機一髪なサエコの元にかけつけ体当たり。

なんとか逃げ出すふたりの耳に謎の泣き声が…

「シクシク…シクシク…」

お待たせしました、花子さんのご登場です!(声だけ)

しかし、なんだかわからんが逃げよう!と無視される…。


パパご到着で、危ないから、とナツミと担任の女教師を残して校内探索へ。

そして運悪くすぐに鉢合わせ。階段から落とされてグッタリ…


(あれ?パパかっこいい!の流れ、ほんとにあるの??

と疑惑を抱きつつも先に進む)


執拗にタクヤとサエコを追いかけてくる男…

その時花子さんが動いた!

「うふふふ…うふふふ…(訳:ふたりを助けてあげて)」

という意識への呼びかけ()により大量の生徒たちが学校へ集結。

グラウンドでカマを振り回していた犯人にライトを浴びせ逆に囲み込む。

意味不明の事態にたじろぐ男の元へパパがやってきて華麗な右パンチ。

さすが中の人が経験者だけあって腰の入った綺麗なパンチや。

ダウンする犯人と、

「あいたたた…」

とフラフラ座り込み拳をさするパパ。

かっこよくキメきれないかわいいパパでありました。


事件は無事集結で穏やかな朝。

速攻で牛乳配達を終えた祖父を「早い!さすが!」と褒め

「パパもおじいちゃんみたいになるのかな。かっこいいよね」

と意図が掴みきれない褒め言葉をジィちゃんに残し登校するタクヤ。

うざいのは変わらないけど、パパを見直した…らしい?

孫の言葉を受け息子に「おまえ、かっこいぃー」というジィちゃんに

「なに朝っぱらから変なこと云ってんだよ…」て返すパパがかわいかった。


誤解も解けみんなと仲良くなったサエコと

教室でキスしてハッピーなタクヤであった…完。



花子さん、イイモンだったよ…そして結局一度も姿を現さず…

いいのか、このタイトルなのに!w

なんでこんな詳しくあらすじ書いたかっていうと、大体わかったし

買わなくていいか、という人がひとりでもいればな、と思って。

個人的な意見ですがこれは駄作だ…

ホラー映画と思って見たらテンポとバランスが最悪なので

子供の友情もの、と思ったらいいかもしれませぬ…

ていうか、いじめシーンが長いからそういうつもりで作ったのかも。

悦氏の作品いろいろ見てきたけど、迷作にも出会ってきたけど…

どうしてこの仕事受けた…?てはじめて思いました…(^^;

悦氏そこそこ出番あったし情けなかわいかったのでまぁいいか…←