ロッテD1・藤原、スーパー美技&2安打で開幕1軍確定!29日先発も | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 (オープン戦、ロッテ3-0阪神、21日、ゾゾマリン)ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=が21日、阪神とのオープン戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」で先発出場。2安打&好守で3-0の快勝に貢献し、開幕1軍を確定させた。井口資仁監督(44)は29日に行われる楽天との開幕戦(ZOZOマリン)で先発起用する可能性にも言及。球団(前身を含む)では1965年の山崎裕之以来、54年ぶりとなる高卒野手の開幕スタメンが現実味を帯びてきた。
 右翼席に陣取ったロッテファンは、お祭り騒ぎだ。一回先頭で打席に入った藤原は、馬場の133キロのフォークボールを捉えて右中間を破る二塁打。さらに一死満塁となり、角中の左犠飛で先制のホームを踏んだ。 「厳しい球はカットしていこうと思った。変化球を打てたのは自信になります」
 オープン戦5試合ぶりの先発出場。「最後のチャンスだと思った」と覚悟を固めていた中での活躍に、こぶしを握った。しかも、これだけでは終わらない。“藤原劇場”で詰め掛けた1万8038人のファンを熱狂させた。
 二回2死の第2打席はカーブを中前へ。五回1死では四球で出塁すると、すかさず二盗を決めた。さらに三回には、中谷が放ったライナー性の打球を背走しながらジャンピングキャッチ。「ライナーは伸びる。難しかったです」といいながらも、風速12メートルの悪条件を問題にしなかった。
 オープン戦本拠地初勝利に導いた新人を、普段はリップサービスしない井口監督が手放しでたたえた。まず、新人の開幕1軍を明言した上で「足と守備は絶対的な戦力。きょうみたいな打撃をすれば開幕スタメンもあり得る」とまで言い切った。
 高卒野手の開幕スタメンとなれば球団では1965年の山崎裕之以来、54年ぶりで3人目。プロ野球全体でも史上14人目の快挙となる。指揮官の言葉を受けた藤原は「まだ決まったわけではない。発表されるまで、100%やるべきことをやる」と口元を引き締めた。開幕まで残り2試合。走攻守3拍子そろったスター候補が、歴史の扉を開ける。 (広岡浩二)
藤原 恭大(ふじわら・きょうた) 2000(平成12)年5月6日生まれ、18歳。大阪府出身。豊中市立第五中では小園海斗(広島)とともに枚方ボーイズに所属。大阪桐蔭高では1年夏からベンチ入りし、春夏合わせて4度甲子園に出場。3年夏には4番として3本塁打を放ち、春夏連覇に貢献。17、18年高校日本代表。高校通算32本塁打。19年ドラフト1位でロッテに入団。181センチ、78キロ。左投げ左打ち。独身。年俸1500万円。背番号2。