【球界ここだけの話(1491)】日本ハム・王柏融はなんとも謙虚な“大王” 清宮の相乗効果に期待 | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 随分、謙虚な人だな。今年2月下旬に行われた日本ハムと台湾ラミゴとの国際交流試合(札幌ドーム)の際、日本ハムに入団する王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25)に初めて話を聞いたときの印象だ。
 “大王”の愛称で親しまれ、2年連続打率4割をマークしたこともある台湾の史上最強打者。当時は日米のスカウトが視察に訪れるなど、注目を集めていた。 試合前日の練習後に、当時ルーキーだったドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)について取材するべくラミゴのベンチにお邪魔した。日本のプロ野球しか見ないという王柏融だったが、早実高で高校通算111本塁打を放った清宮について「ニュースで拝見したことがあります」。報道陣とともに一塁ベンチ前からフリー打撃を見学。「プロでも素晴らしい成績を残すと伝わってくる」と丁寧にコメントしてくれた。
 2月28日の試合では、清宮が“プロ初安打”となる右中間二塁打をマーク。ずうずうしく翌日の試合前にも直撃すると、嫌な顔をすることなく取材に応じてくれた。中堅を守っていた自身の左を破った打球に「18歳には見えないくらい素晴らしいパフォーマンスをしていた」。自身が出塁した際には、一塁を守っていた清宮とあいさつしたそうで「彼のほうが上回っている。彼から勉強したいね。ナショナルチームの4番打者を打つくらい活躍してほしい」と謙虚に語っていた。日頃から真面目に野球取り組む姿勢が垣間見えた。
 王柏融はポスティングシステムを利用して、今オフ、日本ハムに入団。清宮とはチームメートになる。同じ右投げ左打ち。相乗効果が生まれることを期待している。(中田愛沙美)