阪神・ナバーロ、衝撃代打タイムリーデビュー!救世主が荒れ試合に降臨 | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 (セ・リーグ、ヤクルト10-9阪神、7回戦、阪神4勝3敗、29日、神宮)N砲やるやん! 阪神の新助っ人、エフレン・ナバーロ内野手(32)がヤクルト戦の九回一死三塁で代打で1軍初出場し、いきなり右翼線に適時打を放った。チームは七回に不可解な判定から決勝点を献上。そのまま終わっていれば実に後味の悪い試合になっていたところを、ひと振りでムードを変えた。ヨッシャ、きょうはやり返したるでぇ~!! 
 ライナーが人工芝で跳ねた。三走・鳥谷が生還して、左翼席を黄色く染めた虎党がドッとわく。ナバーロは一塁に到達すると手をパァンとたたいて、左の拳をグッと握った。実に後味の悪い試合になるところを救ったのは、新助っ人だった。
 「事前にスコアラーの方がどういうピッチャーか教えてくれていたので、頭を整理して打席に立つことができた。クローザーという、いいピッチャーなので、情報があって助かりました」
 七回に北條が二走・藤井にタッチに行ったにもかかわらず「タッチに行っていない」という不可解な判定(記録は野選)が下され、その後に勝ち越しを許した。8-10で九回突入。モヤモヤ感たっぷりのまま終わりそうな、その時だった。
 鳥谷の二塁打などで作った一死三塁の好機で代打で登場。球場は異様な盛り上がりに包まれた。マウンドには燕の守護神・石山。ボール球は冷静に見送り、キレのいい直球にはファウルで粘る。そして迎えたカウント2-2からの7球目。135キロのフォークを右翼線に弾き返した。「フォークが決め球というのはわかっていた」。来日初打席で初安打&初打点は2016年のヘイグ以来。代走・熊谷が送られてベンチに戻ると、ナインと虎党はまるで勝ったかのような大歓迎だ。
 期待のロサリオが開幕から調子が上がらず、6月3日に登録抹消。助っ人不在の穴を埋めるために緊急補強された。16日に来日したばかりだが、26日の2軍戦から3試合連続安打で昇格した。
 この日は相手の先発が左腕の山田大とあってベンチスタートも、ワンポイントの出場でいきなり結果。七回の判定に怒り心頭の金本監督も「期待しています」とN砲には救われたようだ。
 勤勉な性格が、周囲を自然と引きつける。阪神入団が決まると、インターネットの動画サイト、Youtubeで虎に関する映像を視聴。初めて1軍に昇格したこの日、北條や平田チーフ兼守備走塁コーチらが声をかけてくれた。伊藤隼は「わからないことが多いと思うから、積極的に聞いてきてね」と手を差し伸べた。試合では三回に陽川が3ランを放つと、ベンチで一緒に“ゴリラポーズ”。初めての日本。環境の変化に対応しようと飛び込んでいく。それを仲間も受け止めた。
 「(1軍は)初めてでしたけど、ファンはとてもエネルギーをくれた。感激に近いですね。力をくれたと思います」
 日本一の大応援団にも頭を下げた。チームは3位のままだが、敗れて再び借金「4」となり6月の負け越しも決まった。だが、下を向いてはいられない。30日も相手の先発が左腕ハフのためスタメンとなるかどうかは微妙だが、再浮上のための頼もしい仲間、ナバーロがいる。 (竹村岳)
来日初打席で初安打を放ったナバーロについて阪神・片岡ヘッド兼打撃コーチ「大きいし、いいこと」
最近の野手助っ人の第1打席 ★ヘイグ 2016年3月25日の中日戦(京セラ)で「3番・三塁」で先発し、一回に大野から左前適時打を放った
 ★キャンベル 2017年4月25日のDeNA戦(甲子園)で八回に代打で登場。三上と対戦して二ゴロだった
 ★ロジャース 2017年7月18日の広島戦(甲子園)に「3番・一塁」で先発。一回に大瀬良の前に遊ゴロだった
 ★ロサリオ 2018年3月30日の巨人戦(東京ドーム)に「4番・一塁」で先発。二回先頭で菅野に三振だった
エフレン・ナバーロ(Efren Navarro) ★生まれ&球歴 1986年5月14日生まれ、32歳。米国カリフォルニア州出身。リンウッド高-ネバダ大から2007年ドラフト50巡目でエンゼルス入団。11年9月にメジャー初昇格。16年メキシコリーグ、ブルズ-17年タイガース-18年カブス。13、17年WBCメキシコ代表。大リーグ通算157試合で打率・241、3本塁打、22打点。今季は3Aアイオワで48試合に出場し打率・310、4本塁打、29打点