【朝ドラ「ひよっこ」奮闘記(5)】有村“みね子”、重圧で体調崩すもミスチル支えに完走 | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ

 30日にNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(月~土曜前8・0)が最終回を迎え、全5回のカウントダウン連載もフィナーレとなった。28日まで61回連続で平均視聴率が20%を超えているが、ヒロインの有村架純(24)は20%台に届かなかった4~6月にプレッシャーで体調を崩していたことを告白。苦悩するスター女優を救ったのは、大人気アーティストのあの名曲だった-。
 28日の放送回で過去最高の平均視聴率24・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど“有終の美”を飾った「ひよっこ」だが、開始当初の4~6月は20%台に届かない“停滞期”があった。
 「私自身、視聴率は考えないようにしていたけど、『あれ? う~ん』と悩んでしまって…」
 真剣な表情でサンケイスポーツに打ち明けた有村。朝ドラ初主演となった「ひよっこ」は、オーディションではなく、NHKの指名でヒロインのみね子役を獲得しただけに、その重圧と「20%の大台割れ」という報道は、人気女優を追いつめていた。
 「免疫力も下がって、ちょっと熱が出ました。不安定な気持ちが体に表れることは今までなかったので、驚きました」
 さらに5~6月に「この1年間でもっともつらかった」という撮影時期が訪れる。
 過密スケジュールに加え、みね子が暮らすあかね荘の住人・島谷純一郎(竹内涼真、24)との初恋や破局など「感情の起伏が激しい演技を続けなければならず、自分との闘いでした」と告白。
 撮影を休むことはなかったが、疲労の蓄積でまぶたが若干腫れる症状も表れ、撮影の合間に通院していたこともあった。
 一人悩む有村を救ったのは、撮影現場の明るい雰囲気だった。「そこにはみんなで良い作品を作っている、という自信があふれていて。結局、工夫するよりキャラクターを丁寧に演じるのが一番だし、みね子もみね子らしく、普通でいいと思えました」とほほえんだ。
 過酷な撮影が大詰めを迎えた8月は、気分転換で大ファンのアーティスト、Mr.Childrenのライブに出かけ、1曲目の「GIFT」に大感激。♪僕は探していた 最高のGIFTを 君が喜んだ姿を イメージしながら-という歌詞があり、「私も『この気持ちを贈りたい!』と思いました」と演技でメッセージを発信する姿勢を再確認した。
 「つらくて家で泣くこともありましたが、耐えることには慣れました」と撮影に臨んだ1年を総括。今後については「『ひよっこ』はいとおしい作品ですが、次の作品に進むにはみね子の演技をリセットすることが必要」と宣言。もう“ひよっこ”ではない有村は、さらに大きく羽ばたく。
★10・9前後編3時間
 「ひよっこ」の総集編は、前編が10月9日午後3時5分から午後4時33分まで、後編が同日午後4時33分から午後5時58分まで放送される。
★みね子の設定変更秘話
 有村は「ひよっこ」の脚本家、岡田惠和さん(58)が司会を務める30日放送のNHK FM「岡田惠和 今宵、ロックバーで ~ドラマな人々の音楽談義」(土曜後6・0)にゲスト出演。みね子に関する設定変更などの撮影秘話が明かされる。
 発売中の「ひよっこ」を舞台にした写真集「1964年の有村架純」(集英社、1836円)は、東京五輪が開催された1964年の東京と農村をテーマに、最新の撮り下ろしなど貴重なショットを多数収録している。
「ひよっこ」 物語は東京五輪が開催された1964年の茨城県の農家からスタート。高校3年の谷田部みね子は失踪した父親の実(沢村一樹、50)を探すため集団就職で上京し、トランジスタラジオの製造工場に就職。社員寮・乙女寮で仲間たちと親交を深めるも、五輪後の不況で工場は倒産。その後は洋食店・すずふり亭で仕事をしながら成長し、島谷(竹内涼真、24)や秀俊(磯村勇斗、25)との恋愛も経験。最終回では谷田部家がすずふり亭を訪れ、みね子が大喜びする。